こんにちは。武田です。今回の作品のテーマは集団の中の個。そもそも個って何だ?
かけがえのないたった一人のあなたと書いてしまうと、あまりにクサい響きになってしまうし、考えてみりゃ当たり前の事を言っているが、意外と個であることは難しい。
集団で生きていくなかで個を出してしまうと独りになってしまう。集団でいたいなら自分を隠していかなければいけない。自分は右だと思っても集団が左だといえば左なのだ。なんの話してるのかわからなくなってきた。
演劇的にいうなら社員AとかBではなく、台本に下の名前まで書いてもらい、バックストーリーもしっかりと考えてもらえるポジションでありたい。なんなら個として書き手と演者、ひいては観客にまで愛される人物でありたい。
やっぱり何の話してるのかわからないし、むりやり話が演劇に戻ってきたところで本題に入ります。
今回は数式のようなロジカルさで人と世界を描くN₂の紹介です。
【Tab.2『火入れの群』- He returns to his sheep.】
【ストーリー】
戯曲の「不全性」を前提とした上演への照明は、先天的な盲信に閉ざされたブラックボックスを暴露する。
第15回AAF戯曲賞にて「大賞の次点」であると高評価を受けた、劇作家・杉本奈月による最新作。夏で閉館となるアトリエ劇研にて、窒素の名を冠するN₂(エヌツー)よる二度目の京都公演。
【キャスト】
ナカメキョウコ(エイチエムピー・シアターカンパニー)
森谷聖
岡村純平
【会場】
アトリエ劇研
〒606-0856 京都市左京区下鴨塚本町1
・北大路駅から
バスターミナル(赤のりば)で市バス204,206番に乗り換えて 「下鴨東本町」停下車、バス停から「かまどや」がある方向(東)に歩いて、一筋目(コインPの角)を左方向(北)に曲がってすぐ。
・京都駅から
京都市営地下鉄に乗り換えるか、市バス205番(北行き)に乗り換えて「洛北高校前」停下車、バス停から「吉野家」と「ケンタッキー」の間の道をバス停を背にする方向(東)へしばらく歩くと、京都中央信用金庫が左手に見えるので、その銀行を超えて一つ目の角を左方向(北)に曲がってすぐ。徒歩およそ10分
その他の道はコチラでも掲載しています。
【日時】
2017年
6月2日(金) 15:30 / 19:30 ★
6月3日(土) 11:30 / 15:30 ★ / 19:30
6月4日(日) 11:30 ★ / 15:30 ★
* 全7ステージ
* 受付開始・開場は開演時刻の30分前
* 上演時間は約75分を予定
★ アフタートーク
一部の日程で終演後にゲストを招いたアフタートークを予定しております。
6月2日(金) 19:30
|| ゲスト || 泉寛介(baghdad café)
6月3日(土) 15:30
|| ゲスト || 岸井大輔(劇作家)
6月4日(日) 11:30
|| ゲスト || 秋田光軌(浄土宗應典院主幹)
6月4日(日) 15:30
|| ゲスト || 森山直人(演劇批評家 / 京都造形芸術大学教員)
【料金】
【一般】 前売券 2,800円
【二枚綴り】 前売券 4,900円 (1組が2枚)
【三枚綴り】 前売券 6,300円 (1組が3枚)
【学生団体割】前売券 7,000円 (1組が4枚)(要学生証)
【予約】
演劇パス
【N₂】
劇団、N₂ はことばを書く人とものを作る人で構成されています。新たに作品を上演するときは人を募り、どうしても必要な言葉と物だけを残していきます。ありふれた言葉と物を大切に。物事が終わりゆくまでの過程を、わたしたちは作品にします。エヌツーとよんでください。窒素の名です。
2011年に設立。メンバーは杉本奈月と秋山真梨子の二名により構成。
口にされなかった言葉が日に見初められるべく、月並みな表現で現代に遷ろう人々の悲しみを照射する。
詩として縦横に並べ立てられる台詞の数々は数式のようであり、オルタナティブな文学であるとも評される。
2015年より、上演のたびに更新される創作と上演『居坐りのひ』に従事。過去六回の上演では、2月は静劇、5月は音楽劇 / 二人芝居、7月は一人芝居、8月は俳優不在の上演として演出。2016年2月は、ウイングフィールドにて「劇場の窓」から射す陽の光はそのままに、窓辺を舞台とし三方客席を設え新作初演上演として本公演を実施。以上は、表題のみを共有した内容を異にする別個の作品であり、2015年8月の再演を除いて、すべて新作初演上演である。
2016年より、書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み「Tab.」を始動。
2018年2月は、京都芸術センターにて新作公演を実施。
[ 賞罰 ] 第15回AAF戯曲賞最終候補『居坐りのひ』
ウイングカップ6最優秀賞受賞『居坐りのひ』
第16回AAF戯曲賞一次審査通過『草藁』(旧題『居坐りのひ』)
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フライヤーを見て、気になることがある。
人物|狼煙 羊水 海馬 鳥目 蛇口 裸火 女生徒 あなた
この表記だ。
「人物」と書かれているのに、およそ人物であろう名前が「女生徒」と「あなた」しか見当たらない。
いや、もしかしたら昨今の流行りに則り、漢字は全く人物名に見えないが人名なのかもしれない。
「狼煙」と書いて「のろし」ではなく「たくや」とか読むのかもしれない。
しかし、キャストにお名前が書かれているのは3名だ。
まあ演劇なのだから、3名が8名を演じても全くおかしくはない。
だが気になる。
そもそもこれは登場人物(?)の名前の羅列なのだろうか?
そうですらない可能性は大いにある。
同じように気になった方は、N₂の言葉の纏う不思議で心地よい感覚に浸ってみてはいかがだろうか。
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