~社会のリアルから、人間の機微を描き出す会話劇~
こんにちは!真夏を前に体が追いつけなくなりそうな観劇三昧スタッフです。
弊社提供アプリ「チラシ手帖」に掲載公演団体の方々のお声を、インタビュー形式でお届けするシリーズ、チラシ手帖 団体紹介スペシャル☆!
観劇三昧だからこそ聞ける団体や公演のお話、今回もぜひ楽しんでいってください📖
今回はシリーズ第8回目!
さあ、今回のご紹介は…
「JACROW」より代表・中村ノブアキさん!
【 JACROW プロフィール 】
代表・中村ノブアキによって2001年に設立、「多様な視点」をコンセプトに政治や経済など硬質なモチーフで人間を描く“会議”劇を得意とする。
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【 代表・中村ノブアキ プロフィール 】
JACROW代表・脚本家・演出家。
横浜国立大学在学中に演劇活動開始。卒業後、サラリーマンとして働きながらシアターカンパニーJACROWを旗揚げ。そのまま会社員として働きながら演劇活動を続ける「二足の草鞋」を履く演劇人。
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今回は、劇団の成り立ちや独自の劇作スタイルに込めたこだわりから、待望の次回公演『隔たる』の見どころまで、たっぷりとお話を伺うことができました!
では、さっそくインタビューの様子をお届けします✨
社会人として向き合う、「アンリアル」の排除——
中村さんは大学在学中に演劇活動を始め、その後サラリーマンとの「二足の草鞋」で活動を続けられていますが、そもそも演劇を志したきっかけは何だったのでしょうか?
そしたら思いっきり肉体訓練を重視する体育会系的サークルだったという。笑
——文系サークルを求めていたはずが、まさかの体育会系。
そんな想定外の一歩から演劇生活が始まり、のちに自らの劇団「JACROW」の立ち上げへと繋がっていくわけですね。
2001年JACROW立ち上げ当時の想い、創作において大切にされていることをお聞かせください!
でも13、4年経ったころ、それに限界を感じてしまって。もっと普段の自分が見聞きして思っていること、つまりサラリーマン生活で感じたことを描こうと路線変更したら、たまたまそれをお客さんが「面白い」と言ってくれたんで続けているだけです。
——当初のコメディ路線から、ご自身のサラリーマンの毎日という「生活実感」に根ざした作風へシフト。これが劇団としての大きな転機だったのですね。現在のJACROWの作風のベースがそこにあったとは非常に興味深いです。
サラリーマンとしての実体験を元に「ビジネス劇」「政治劇」を数多く手掛けられていますが、そうした社会的な構造の裏側から演劇を創り出す理由は何でしょうか?
ただ普段のサラリーマン生活に演劇的なことを感じる毎日なので、「○○を演劇にしたら面白いんじゃないか」という感じです。
——日常の中の引っ掛かりをすくい上げて創作されているのですね。
会社員としての冷静な視線を持ち合わせているからこそ、観客を目の前の劇世界に引き込むための工夫にも、JACROWならではの独自のこだわりがありそうです…
作品の届け方や魅せ方、「観客との出会い」について何か意識されていることはありますか?
あえて言うなら、一社会人として「アンリアルなことは排除しよう」と心掛けてるってことですかね。
僕が今まで見てきた演劇作品のサラリーマンの実態に「嘘くさい」と感じてきた反動です。笑
——実際にサラリーマンを経験する中村さんだからこそ、舞台上の登場人物に漂う「嘘くさい」要素を見逃さず、徹底してリアリティを追求される。
JACROW作品の、あの心地よい緊張感の正体が分かった気がします。
観劇三昧では過去作品を配信いただき、ありがとうございます! 緻密なJACROWの会話劇において「公演映像」はどのように見てほしいとお考えでしょうか?
ひとことで言うなら、俳優の「隠された想い」を想像しながら観て欲しいってことです。
——劇場での観劇では追いきれなかった役者の微細な表情や呼吸を、何度も繰り返し巻き戻して考察できるのは、まさに配信映像ならではの特別な贅沢ですね。
観劇三昧でのJACROW配信作品一覧はこちら!
「闇の将軍」シリーズや「経済3篇」、昨年の翻訳劇『THIS HOUSE』など、次々とスケールの大きなプロジェクトを成功させられました。
こうした骨太な企画に連続して挑み続ける原動力はどこにあるのでしょうか?
繰り返しますが、僕自身の個人的な興味を作品化し続けた結果、「骨太」になってるだけです。
でもこういう「政治」や「経済」にこだわるカンパニーがひとつくらいあってもいいんじゃないかと思っていることも確かです。
——大きな看板を背負うのではなく、中村さんご自身の純粋な興味の追究が、結果としてこれだけ骨太な作品群を生み出してきたのですね。
さあ、この独自の存在感を放つJACROWが届ける、次なる一手とは。ぜひご注目!
今回は政治でも経済でもない。
妄想をし始めたら止まらなくなった新作『隔たる』。
次回公演 #39『隔たる』についてお伺いします!
本作の着想のきっかけ、テーマ、描きたい「人間」の姿はどういったものでしょうか?
なにげに「政治」や「経済」じゃない作品、『キョウカイセン』以来、4年ぶりです。
実在の事件があり、それについて調べているときに、その犯人と獄中結婚した女性がいたことを知りました。その彼女が遺族に会いに行ったということが裁判での証言記録に残っていて、そのことに興味を持ったことがきっかけです。
その女性と遺族はどういう会話をしたんだろうと妄想をし始めたら止まらなくなった、ということです。笑
——獄中結婚した女性と被害者遺族。なんとも言い表せない関係性です。
JACROWならではのリアリティで、その緊迫した会話劇がどう表現されるのか非常に興味深いです。
今回はTHEATRE E9 KYOTOでの公演も!
特に京都近郊にお住いの皆様、どうぞよろしくお願いします。
——満を持しての初の関西進出。京都の皆さんに、あのひりひりとした空気感が届く瞬間が今から本当に待ち遠しいです。
社会や組織という大きな枠組みの中で葛藤する「人間の機微や不条理」をリアリズムで描くことが多い印象です。
そこから生まれる演劇の面白さや、演出上の強みはどこにあるとお考えですか?
現実社会に即した作品だからこそ、リアルにこだわってるし、でも一方でリアルすぎたら演劇にならないとも思ってます。
リアルを越えたリアルを突き付けてこそ、演劇作品として成立するのではないかという。
もちろんその中心にあるのは俳優という「人間」です。伝わりますか?苦笑
——「リアルを越えたリアル」。俳優という生身の人間を通じて舞台上に生み出す。
ただの再現ではないからこそ、私たちの現実を直接揺さぶるような劇的な体験になるのだと思います。
JACROWは今後どのような団体を目指して歩まれますか?
そのためにはお客さんに「平和で豊かな社会とは何か」について考えるきっかけを与えるような作品をつくりたいと思っています。
——「平和で豊かな社会」という大きなビジョンを掲げながら、演劇を通じて一人ひとりの心の中に思考の種を撒いていく。それこそが社会を少しずつ変えていく、演劇の本当の力なのだと感じます。
最後に、公演を楽しみにしている皆様へ一言お願いいたします!
劇場にて心よりお待ちしております。
—— 生身の俳優たちの呼吸や緊迫感を肌で感じる。そして、観終わった後に誰かと語り合いたくなる。
劇場でしか味わえない体験をぜひ!
中村さん、貴重なお話を本当にありがとうございました!
劇団の立ち上げや作風の変遷、作品に込めた「リアル」へのこだわり、そして最新作『隔たる』への想い。
一社会人としての中村さんの冷静な視点と、演劇に対する真摯なアプローチが非常に魅力的でしたね。
中村さんの言葉一つひとつに、その向き合い方が表れていました。
ぜひ劇場へ足を運んで、目の前で繰り広げられる「人間」のドラマを肌で体験してみてください!
気になる公演チラシはこちらから。
公演情報は下記よりチェック!
JACROW #39
『隔たる』
- ⏱ 上演時間:約2時間(休憩なし)を予定
- ⚠️ 未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
💡 中村さんからひとこと!
上演回によっては作品理解を深めるためのポストトーク(約25分)や、10分程度の本編外伝(ひとり芝居)の上演も行います!
ぜひ公式HPにて詳細をチェックしてください。
📅 タイムテーブル
本編終了後、25分程度のトークイベントあり
本編終了後、10分程度のひとり芝居
出演:水野あや
本編終了後、10分程度のひとり芝居
出演:小平伸一郎
《東京公演》 新宿シアタートップス
《京都公演》 THEATRE E9 KYOTO
🎫 チケット料金
- 一般:前売 4,500円 / 当日 5,000円
- U30 (前売・当日):3,500円 ※要証明書
- 高校生以下 (前売・当日):1,000円 ※要証明書
- ★障がい者割(前売のみ):3,500円 ※介助者1名無料・要事前連絡・要証明書
📍 劇場・アクセス
《東京》 新宿シアタートップス
〒160-0022
新宿区新宿3-20-8 WaMall TOPS HOUSE ビル4F
- JR・小田急線・京王線「新宿」駅(東口)より徒歩5分
- 東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営新宿線「新宿三丁目」駅(B5出口)より徒歩3分
- 西武新宿線「西武新宿」駅より徒歩5分
《京都》 THEATRE E9 KYOTO
〒601-8013
京都市南区東九条南河原町9-1
- JR「京都」駅(八条口)より徒歩約14分
- JR・京阪「東福寺」駅より徒歩約7分
- 京都市営地下鉄「九条」駅より徒歩約11分
👥 キャスト&スタッフ
【出演】
宮越麻里杏 / 小平伸一郎 / 芦原健介 / 狩野和馬 / 佐藤貴也 / 福田真夕(以上JACROW)
大原研二 / 中野英樹 / 水野あや
【スタッフ】
脚本・演出:中村ノブアキ
舞台美術:根来美咲 / 照明:阿部康子 / 音響:椎名KANS (Garage Inc.)
企画・製作:合同会社JACROW
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
現在の劇団活動の基盤となるこれまでの作風の変遷や演劇に対する熱量から、
独自の「リアル」を突き詰める演出のこだわりまで語りつくしていただけましたね!
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