こんにちは。武田です。今回は僕の屈辱的な敗北の話から。

 

僕の地元は山に囲まれていた。だから僕は田舎育ちだ。と言うと、たまに反論されることがある。

「いや、俺の地元のが田舎だ」と。

こうなると田舎者二人、全く譲らない。やれ「カブトムシが」やれ「雪が」不毛すぎる戦いが繰り広げられるなか、僕はついに切り札を投入した。

「ウチの近所はタヌキが出るんだぞ。しょっちゅう車にひかれて死んでる」

勝ったな…と思うのもつかの間。ヤツの顔から不敵な笑みは消えなかった。

「ウチの庭にはアライグマが出るぞ。畑を荒らしていく」

負けた、と思った。生きたアライグマて。庭て。これから僕は有象無象の都会っ子だ。仕方ない。

しかし僕はいまだに納得していない。アライグマとタヌキがどう違うというのか。おそらくヤツは見間違えている。しかしどう騒ごうと負け犬の遠吠え、敗因となったタヌキを 恨むしかない。

そもそもタヌキってなんなんだよ。意外と身近に住んでいて、人を化かして、茶釜代わりにもなるって?一体どれが本当なんだ。こうなったら動物演劇の専門家にお願いしましょう。

今回紹介するのは超人予備校です!

 

超人予備校 第13回本公演

【木の葉・オン・ザ・ヘッド】

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【ストーリー】

人を化かすタヌキ。
月夜には腹鼓を打つタヌキ。

なぜ、そんな伝説が広がったのでしょうか?
不思議な力を持ちながら、どこかドジで、愛嬌のあるタヌキ。
どこか昔の日本を感じさせる動物です。

町中にも信楽焼のタヌキやタヌキのゆるキャラなどがたくさん
溢れてます。
タヌキは漢字で書くと『狸』と書きます。
「けものへん」に「里」です。
人間と近いところにいたのです。
いや、今もゆるキャラなどに姿を変えて、我々人間と共に
いるのかもしれません。

タヌキとの結びつきを無くした今の日本。
「里」というものが無くなっていきます。
失われつつある懐かしい日本の風景を、タヌキの存在を通じて
描いてみようと思います。

超人予備校と強烈な客演陣で時にパワフルに、時に牧歌的に
お届けします。

(魔人ハンターミツルギ)

 

【キャスト】

日枝美香L

尾松由紀

魔人ハンターミツルギ(以上、超人予備校)

上原日呂(月曜劇団)

ハシグチメグミ(パイのミ)

奥田さぶりな美樹てぃー(IsLand☆12)

中村美咲

森嶌正紀(ティッシュの会)

北野勇作(劇団★虚航船団パラメトリックオーケストラ)

森世まゆみ

月亭文都

リーフレディース(白川紀子/山田玲子)

条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる)

田口哲

 

【日時】

(大阪公演)

6月9日 (金)19:30

6月10日  (土)14:00/19:00

6月11日   (日)11:00/16:00

 

(東京公演)

9月22日(金) 19:30

9月23日(土) 13:00/17:00

9月24日(日) 12:00/16:00

 

受付開始は開演の45分前、開場は30分前。
全席自由。受付開始より 入場整理券を発行します。
未就学児の入場はご遠慮願います。

【会場】

(大阪公演)

道頓堀ZAZA HOUSE

〒542-0071  大阪市中央区道頓堀1-7-21中座くいだおれビル地下1階

 

市営地下鉄各線「なんば駅」より徒歩5分
近鉄「難波駅」より徒歩6分

 

(東京公演)

シアターグリーン BASE THEATER

〒1710022 東京都豊島区南池袋2-20-4

 

「池袋駅」(JR山の手線・埼京線、東武東上線、西武池袋線、
地下鉄丸の内線・有楽町線)JR池袋駅南改札より地下通路

(西武デパート側)39番出口………徒歩約2分

 

【料金】

一般

・前売 2,800円

・当日 3,000円

 

割引

U-22    1,500円

・高校生  1,000円

・小中学校        500円

(U-22は年齢確認が出来るもの、中高生は学生証の提示が必要)

・リピーター割 1,500円

(要半券)

 

 

【予約】

corich

大阪公演

東京公演

 

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超人予備校が次に選んだのはタヌキ。

タヌキといえば「狸寝入り」「タヌキ顔」などどこかポンヤリと抜けた印象がある。置物みたいに、ボッテリとした腹に徳利なんか持って首をかしげているイメージ。名前も何だかマヌケな響き。タヌキて。

現実ではそんなタヌキも物語では幻術使いとして一気に強キャラと化します。

「ぶんぶく茶釜」では化けた茶釜姿のまま綱渡りをし、「カチカチ山」では幻術なしでも巧みな話術ではおばあさんに一杯食わせて見事脱出に成功しますが、その後に手ひどいしっぺ返しを食らって退治されてしまいます。

 

タヌキ「おいウサギ。このボウボウいう音はなんだ」

ウサギ「ああ、それはボウボウ鳥の鳴き声さ」

タヌキ「ふーん」

 

ふーんじゃねぇよ。

でもその抜けっぷりが実に”らしく”てカワイイ。親近感がわく。

 

と、気を許してはいけません。我々のすぐ近くにタヌキはいるのです。人間の単純さをあざ笑っているのです。

と、思っているのをすぐ近くであざ笑っているのかもしれません。お前の本性は知ってるぞ。

と、思い込んでいるのを知っていてどこかであざ笑っているのかもしれない。油断ならん奴だ。

と、思考の無限ループにはまった時は、動画を見るのが一番ですよね。

 

 

「すぺどら」

 

2012年のスペドラに出場した「すぺどら」です。ん。ややこしいな。

スペドラはご存知space×drama。関西でも有数の演劇祭です。そして「すぺどら」はspace ×dragonだ。

地球の危機を救うために宇宙へ旅立ちます。とんでもないスケールです。

 

それと、これも見てほしい。

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先ほど紹介した「すぺどら」のDVDです。見ての通り手のひらサイズ。

現在取り扱っている商品は7種類。全部並べてもスペースを全く取らない。

じゃあ買いですね。いっしょに仕切りも買わないと倒れてしまいますよ。

 

「唯一無二の世界観」と言ってしまうとなんかありきたり感がありますが、超人予備校の芝居を表現するのに、これ以上の言葉はないと思うのです。

動物の視点から人間を描く視点と、演劇臭さのしない良い意味で力を抜いたセリフ。一度味わったら病みつきになりますよ。

 

主宰、魔人ハンターミツルギさんのインタビュー記事も公開中です。

劇団突撃インタビュー★動物目線で世界や人を描く!干支を一周した劇団の向かう先は?座長に突撃!

 

【超人予備校】

2004年発足。2005年旗揚げ公演『鶴に恩返し~例えば火の鳥の飲む麦茶~』を上演。
以後、魔人ハンターミツルギ作品を上演。

動物目線で世界や人を描くファンタジーで不思議な味わいのコメディーが基本スタイル。
干支の動物をテーマにした本公演と台本なしのアドリブ芝居「ラボライブ」を各年1回実施し、2016年で12周年を迎える。

2009年舞道ダンスシアターとのコラボ『犬公方 踊る綱吉くん』でミュージカルに挑戦、同作品をアメリカ・デラウェア州ルイスで上演。
2013年『たびたま~SNAKY SPIRIT~』をアメリカ・シアトルで上演。

2015年より天王寺動物園にて『おはなしえん~朗読と音楽とお芝居と~』実施中。

 

公式サイト

Twitter 公演情報のみならず、主宰の観た映画や動物の写真まで流れてくるアカウント。面白いですよ。

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