こんにちは!
気が付けば今年が4分の1終わりました!怖い!
桜が咲いたことにテンションが上がって買ったばかりの春服で外出したら、本当に寒くて泣きそうになりました。
年々春服着られる時期短くなっていませんか?
さてさて、劇団突撃インタビューのお時間です。
■劇団突撃インタビューって?
【観劇三昧】とつながりが深い、噂の「あの人」に観劇三昧が突撃インタビューします!
俳優/脚本・演出家/劇団代表など、普段は舞台の上でしか見ることができないあの人の、
なかなか聞けない本音や裏話、演劇に対する想いを存分に語っていただきます。
これを読めばもっと劇団が好きになるかも?知らない劇団なら、知るきっかけになるかも?
そんな、日常にちょっとしたワクワクをお届けする新コーナーです。
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本日のお相手は…
【彗星マジック】主宰、作家・演出家・デザイナーなどなんでもこなすこの方!
実は弊社のデザイナーが、あなたのデザインのめちゃくちゃファンらしいです。今度話しかけてあげてください。
勝山修平さん!
■勝山修平
1981年10月5日生まれ、A型。
滋賀県近江八幡市出身。
劇団「彗星マジック」主宰。「clickclock」代表。
作家・演出家・デザイナー。
空想に現実としての「痛み」「喜び」を持たせた世界を創造中。
外部ではフライヤーデザイナー、演技指導にショーアドバイザー、
役者としての出演など、多岐にわたって活動している。
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FB:https://www.facebook.com/syuhei.katsuyama
Twitter:https://twitter.com/katsuyamades
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■彗星マジック
2008年、勝山修平によって旗揚げ。
「そんな国が隣にありそうな、昔こんな時代があったような、未来こんなことになりそうな」
緻密な世界観を持った「無国籍ファンタジー」を得意とする。
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HP:http://suiseimagic.uijin.com/
FB:https://www.facebook.com/suiseimagic/
Twitter:https://twitter.com/suiseimagic
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―彗星マジックさんの略歴を確認させていただくにあたって、2008年以前の情報があまりなかったんですが、彗星マジックが立ち上がったときはどんな感じだったのでしょうか。
勝山修平さん(以下勝山):もともとは違う劇団に所属してたんですよ。ただその劇団が二回目の公演を打つ予定だったのに、会場だけ借りて解散してしまったんです。
―おぉ(笑)
勝山:会場だけは借りられてる状態なのでもったいない、自分は役者がやりたいわけではなかったけど、その劇団の役者はまだ残ってたので、ええチャンスやと、僕が昔から書いてた作品を上演させてもらうことになって、その時にユニットとして仮でつけた名前が彗星マジックなんです。
―なるほど。
勝山:なので別に彗星マジックを続ける気もなかったんです。
―急遽立ち上げられたユニットの名前だったんですね。
勝山:そうなんです。急遽劇団の中で「だれかやりたい人おる?」って聞いたら4人挙手してくれて、その4人と客演さん、それに外部から演出家さんを呼んでなんとかやった、という感じですね。
―その時のメンバーは今でも彗星マジックで続けてらっしゃるんですか?
勝山:西出奈々だけですね。
―西出さんが立ち上げメンバーなんですね!勝山さんが演劇を始められたきっかけは何でしょうか?
勝山:僕は19か20のころまで演劇を全然知らなくて。学校の授業で観た演劇が、とても面白くなかったんですね。
―面白くなかった(笑)
勝山:はい。それで余計に興味を失くしてしまったんです。その後、高校時代の友達が北海道の大学行ったんです。その理由というのが「演劇やりたいから」だったので僕びっくりして、「そんなんやりたかったん?」って。
そしたら「こっちでやったら親にばれて怒られるから」「やから向こうでバレんようにやるんや」って。
―それで北海道まで!
勝山:北海道まで逃げた(笑)
それで彼は北海道行って、僕は普通に就職して漫画書いてたんですけど、「いっぺん遊びに来い」って言われたんです。でもなぜか日時指定されたんです。「この日に来い」って。
それで行ったら彼が所属している大学の劇団のOB、OGが立ち上げた劇団の本公演の日だったんです。その芝居がすごく面白かった。その劇団が劇団千年王國さん。
―そこにつながる!
勝山:なので僕がはじめたきっかけは高校時代の友人と劇団千年王國。
それ以外には何もないくらいの勢いです。本当に面白かったんです。
―それが星空発電所ですか?
※彗星マジックは2016年2月に劇団千年王國の「星空発電所」を上演している。
勝山:いや、星空発電所はその友人が主演していたんですけど僕は観てなくて、その次の「ニライカナイ」ってやつを観ました。
僕はもともと漫画書いてたんですけど、その…漫画描くのって孤独なんですよ。
―確かに。
勝山:寂しいんですよ。その時に「これホントにやりたいんかな」って思って。「漫画じゃなくて何か表現がしたいんじゃないか」ってことに演劇観て気づいたんです。
やっぱり孤独な作業をしていると、コミュニケーションがとりたくなるんですよね。
コミュニケーションとりながらだったらもっといいものがつくれるかもしれんなというのをまざまざと見せつけられたから、これはやるしかないと。
ーなるほど、ちなみに漫画ってどんな感じのを書かれてたんですか?
勝山:ファンタジーですね。
ーその漫画upして欲しいんですけど!
勝山:いや、それはちょっとイヤですね(笑)絶対嫌や(笑)
―もう漫画はかかれてないんですか?
勝山:いや、今でもたまに書きますね。
―演劇.jpで連載しましょうよ!
勝山:イヤやて!(笑)
―(笑)千年王國が彗星マジックのルーツになったのは「星空発電所」公演の時にお聞きしてたんですけど、そこにつながるとは。
勝山:そうなんです。このあともしも「憧れた劇団はどこですか?」って聞かれたらやっぱり千年王國って答えます。千年王國といしだ壱成です。
―お!いしだ壱成さん!
勝山:中学校の頃、野島伸司脚本の「未成年」ってドラマをやってて、その脚本といしだ壱成の演技にやられてしまって。
「なんて高校はひどい場所なんだ」と。僕これから高校生になんの怖いな。と思ったり。
それがきっかけで、初めてこの人が出ている舞台、演劇を観に行きたいと思ったんです。色々あって公演が中止になってしまったりで、結局観に行けなかったんですけど。
それでも僕は憧れた役者と聞かれたら、いしだ壱成さんって答えます。
深くいきすぎてだれも近寄ってこれない場所に自分がいる気がして。
―勝山さんの作品は緻密な世界観・キャラクターとか毎回感心するんですが、物語を作るとき、どの部分から作り始めるんですか?
勝山:んー。いろんな方から聞かれるんですけど、僕未だにそれがわからないんですよ。
なにがきっかけでホンを書いてるんだろうって思いながら書いてるんです。
作品によっても違いますけどね。
一番最初に観劇三昧で配信させてもらった「アルバート、はなして」のときは友達の引っ越しを手伝ってたときに、友達の持ってたポスターがアインシュタインの舌出してるあの有名なやつで、それを見て「あ、小永井(小永井コーキ:彗星マジック俳優)っぽいな」って思ったんですよ。
―小永井さん!(笑)
勝山:「小永井はアインシュタイン出来るんじゃないか?こんなに似てるんだし」ってそんなきっかけから始まったんです。
―へええ。
勝山:そこからいろいろあって、應典院のコモンズフェスタに参加されてもらうことになって、應典院さんとは仲のいいお付き合いをさせてもらってるうちに、「ここで演劇をやる意味ってなんだろう?」と思ったんです。應典院って仏様がいらっしゃるじゃないですか。
やっぱり失礼なことはできないなと。別に僕は神様とか仏様とかを信じてるわけじゃないんですけど。
―え、そうなんですか!
勝山:はい。
―神様とか仏様の話よく書いてらっしゃるのに。
勝山:肯定も否定もしないってよくいる日本人みたいなスタンスなんですけど、やっぱり本当にいらっしゃった場合に「アルバート、はなして」って作品自体が、結果「この世界に神様はいませんよ」ってお話になっちゃったんですよ。それを仏様の前でやるのはどうだと。宗派が違うとはいえ失礼じゃないか。じゃあもし仏様が僕の前に現れたときに「お前なんてもん書いてくれたんや」と言われないものを作ろうと。
演劇で、こういう作品だからこういう答えになったんです、と自信をもって言える作品を作らないと駄目だなと思いながらアルバートを書いたんです。なのでアルバート・アインシュタインさんのことはよく勉強しました。。
―確かに、アルバートはその世界のことを書きながらもファンタジーを取り入れるのがすごいなぁと思いましたね。
勝山:でも、僕書いてるうちにわかんなくなりました。途中でパニックになってしまって。
3がキーワードで出てくるんですけど、僕らはいつも難しい事を考えるようになって。
複雑化していくことをシンプルに説明することこそが「理解した」ってことじゃないですか。
難しい方程式を経て経て経てってなると、どうしても考え方が固くなる。
深くいきすぎてだれも近寄ってこれない場所に自分がいる気がして。それだけはやめようと。
そこでシンプルにシンプルにとなったときに、3に「足す」でも3から「引く」でもなくただ単に「3」の次は「4」だなって、1の次は2、その次は3、さらに次は4。
そういう答えを出せないほどに頭が凝り固まった人が「4」に気付く話を作ろうという事にたどり着いたんです。
僕はアルバートの時が一番苦労したのでよく覚えてるんですけど。
人生って、子供の思い出の方が大きくて、年を取っていくと人生の時間も加速して
いくじゃないですか。それをやろうと思ってて。
なのでアルバートも最初は時間の流れ方が結構のんびりなんですよ。
けど戦争が始まったくらいから入院するまでにだいぶ加速するんです。
これによってアインシュタインの感じた人生の速度を表現しようとしたんです。
あと、アインシュタインが好きになる女性は全て中嶋久美子(キャパシティせまめ/まいあがれ)が演じてるんですけど。
―そうでしたそうでした!
勝山:一辺倒な人間をわざわざ多数用意するんじゃなくて、彼女だけにやってもらうとか。
そしてなによりも普遍的なものを作ろうとか。時代時代に合わせた、10年後に上演できないような作品はやめようとか。そういう規制を自分の中で作って、失礼のないように、人生の速度に合わせて、最後はシンプルに、そしてこの人に出てもらうんやったらこの人に一番合うことをやってもらおうとか。これが僕が作品を作るときに考えてることなんです。
だから世界観とかラストシーンではなくて多方面から、それこそ時計の1から12までを決めて、その枠の中に話を詰めていくて感じに作っていくんですけど、それでも枠の外に飛び出てしまったものは、それは絶対面白みやから残そうって決めてます。
―なるほど、飛び出たところをむりやり押し込むのではなくて、あえて残す。
勝山:そうですそうです!その飛び出たところが個性ですからね。
―なるほど面白いですね。やっぱり物書きさんの話はタメになりますね。
勝山:アルバートに限りですよ(笑)僕はいまだに書き方がわからないんですよ。カフェに行ったからってすぐ書けるわけじゃないですし。
―例えば、ポンと書きたいセリフがひとつだけ浮かんできて、それを言わせるためだけに一本作品を作るとか。
勝山:ああ、いいっすね!そういうの!僕も言ってみたい。僕は大抵チラシに書いてるセリフも作中に出てこなかったりしますもん(笑)
―今、アルバートについてたくさん聞かせてもらったんですけど、今観劇三昧で配信中の作品で一番オススメしたい作品はどれですか?
勝山:(食い気味に)ポストグラフです。
―おお、(笑)アルバートじゃない。そうなんですね。
勝山:ありがたいことにアルバートが評判良くて、その次に「チムニースイープ・ラララ」って公演を打ったんですけど、「アルバートのほうがよかった」って意見をたくさんいただいたんですよ。アルバートはみんな再演とか上演とかしてくれたけど、ラララについてはまったくそういうのがない。これはヤバいぞと思ったんです。アルバートが代表作だと思われるのが嫌だったんです。
―え、そうなんですか?
勝山:はい。というのも、ラララもかなり自信あったんです。ただ、アルバートはアルバートアインシュタインていう実在の人物をモデルに作ったけど、チムニースイープはオリジナルでやったんです。
彗星マジックは「偉人のミッシングリンクとか偽りの歴史とかをファンタジー要素を加えて作る劇団」やと認知されたんやないかと。
それに嫌気がさして、純粋ファンタジーを作ったけども、それでも評価されないというのなら、そういうことならアルバートを超えてやろうじゃないかという思いで作ったのがポストグラフなんです。
―なるほど。
勝山:ポストグラフは前にインディペンデントの一人芝居で立花裕介君と「グラフ」って作品を上演したんですけど、それで感触を確かめつつ、実験を繰り返してグラフを経てポストグラフを書いたんです。
ポストグラフという言葉にも意味があって、ポストがその後って意味でグラフがグラフィックや、後は郵便のポストだったりします。
主人公のアルルって女性がいるんですけど、彼女がずっと海に向かって手紙を投げ続けてるんですよ。言うなら投函ですね。
そしてその投函してる手紙ってのが昔自分が慕ってた、絵をかいてた人に向けたものなのでポストグラフ。
そして最終的にゴッホさんが登場するんですけど、ゴッホさんは自殺してしまうんです。
その遺志を継いでじゃないですけどゴッホの死後もアルルは絵を描き続ける。
その後の絵ってのがポストグラフやったりとか。
いろんな思いを込めて。そしてなによりも僕らの次の風景はアルバートじゃなくてこれだという意味でポストグラフだったりするんです。
―彗星マジックの代表作を作ろうとして作ったのが「ポストグラフ」。
勝山:そうですね。
―彗星マジックで、もう一つ絵を描くお芝居を見た覚えがあるんですけど…
勝山:ああ、短編で「丘の上で書いた絵の話」っていう。リンクスで上演したやつですね。
―ああ、そうでした。なので彗星マジックはよく絵をかくなぁと思ってたんです。
勝山:もともと自分が絵描きだったからですかね?絵を描くってのがすごくしっくりくるんですよ。
―ポストグラフの見どころはどこでしょうか。例えばどこをみてほしいとか、こういう見方をすれば面白いというのがあれば、教えてほしいです。
勝山:舞台美術がイスみたいな、額縁みたいなものしかなくて、あとはただ暗幕で覆ってるだけのセットだったんですけど、その舞台美術をいろんな使い方をしているところと、何よりも絵を描いているときの役者の各々の描き方を見てもらえたら嬉しいです。
ゴッホだけでなくポールシニャックとかジョルジュスーラとかその時代の人間も出てくるんですけど、その人から絵の描き方を習うのではなく、その人の描いた絵からインスピレーションを得て描くという、「役を経て役者が見つけた描き方」をしてるんです。
特にアルルなんかは見たら「ああ、この子はこういう絵を描くのか」って納得してもらえるような描き方をしてるんです。
―絵の描き方に注目ですか。
勝山:別に僕が指示したわけじゃないんです。役者が考えたことなんです。普通に絵を描くならちょんちょんって描いてパレットをポンポンって色を乗せて描いていきますよね?
鈴木太海くん(東京ガール俳優)と上田耽美くん(耽美社主宰・俳優)が点描画家なんですけど、点描ってスタイルはポンポンって色を乗せていく。
ゴッホ役の立花くんなんかは、音から絵を描くという設定で、流れるように描くんです。リズムに乗って描くみたいに。
アルルは誠実な絵を描くんです。筆を指に挟んでたくさん用意しておいて筆を変えながら描いていくといった感じにどんどん描き方が個性的になっていくんです。それを見てたら面白いと思いますよ。
―そのスタイルは史実に基づいてですか?
勝山:立花くんの場合なら「グラフ」を経て、音から絵を描くという事を意識してるから、あとはゴッホの流れるようなぐしゃぐしゃっとした絵を描くために描いてるし、アルルの場合はどこかの美術展に行ったときにパレットとかいろんなものを見て自分の描き方を見つけていったんです。
彗星マジック「ポストグラフ」
―勝山さんが演出をするときに、俳優に対して一番気を遣う事、こういうやり方をしたいと考えることはなんですか?
勝山:僕はあんまり人の愉快、不愉快というか、機嫌をうかがえないタイプなんですよ。
ただ、言葉にだけは正直であってほしいなと思うんです。これだけは嫌われようが絶対に言います。
―言葉に正直であってほしい。
勝山:はい。僕らって普段の生活は、気持ちがあるから言葉を発するじゃないですか。
―はい。
勝山:でも台本ってのは言葉から気持ちを作らなくてはならないので、ある意味役者さんというのは台本に甘えてるなと思うんです。このセリフさえ言えば気持ちは出来てるものだ、お客さんに伝わるもんだというのが免罪符みたいに発生する瞬間がたくさんあって。
例えば「世界で一番あなたを愛してる」って言葉を今の僕のニュアンスで言ってしまったら、あなたの一番はそんなもんなの?浅いな!って。
世界で一番愛してるから「世界で一番愛してる」と言ってほしい。そして最終的には言葉から気持ちを作るのではなくて気持ちから言葉を作ってほしい。じゃないとそこに書いてあることの意味がないですから。「うぎゃあ」でも「大好き」でも「死ぬぅー」でも同じニュアンスで言ってしまうんだったら別に同じセリフでいいじゃないですか。
だから「この時」に「この気持ち」だから「この言葉」が出るように、と徹底してますね。
面白さっていうのはお金のかけ方じゃないし、会場の規模とか広さでもない。
―今一番興味があることは何ですか?
勝山:ゲームですね。
―ゲーム?
勝山:僕はこの話題で何度か口論になったこともあるんですけど、最近はゲームをやらない人が多いじゃないですか。スマホでソシャゲをやる人はいますけど。
僕らの世代はゲームをやると頭がバカになるようなことを聞いて育って、ちょうどその世代が今、親になっている世代なんですよ。だから周りが「子供にゲームなんかやらせない」って言うんですよ。
まぁそれはそれでいいのかもしれないのかもしれないですけど、まるであざ笑うかのように言うんですよ。マンガもそうですけど「バカなコンテンツ」だと。
マンガならコマとコマの間の白い空間を5ミリにするか1センチにするかで目線の届く時間が0.05秒変わるのでそれを計算に入れて描いたり、ゲームのインターフェースにしても画面の見やすさとか操作するボタンをどれだけ減らせるか考えて作られてるんです。
大人の真剣な知識とか経験の集大成で作られたものを、そうと知らずに小バカにしてるのが嫌いなんです。
あと、僕はドットゲームが好きなんですけど、今ってドットゲームは下火じゃないですか。CGで実写と変わらないレベルの大作を作れるようになったから。
けど今でもドットゲームは進化してるんですよ、無くならずに。いろんな人がインディーズで作ってて、なんかそれって僕らのやってる「演劇」に似てると思ってるんです。
最近は演劇でも2.5次元が流行ってて、それってゲームの分野でいうと大手大作RPGとか海外産ゲームとかかなって。どんどん派手で規模が大きくなっていく。
それに対して僕らの作ってるものはどうしてもそうはいかない。プロジェクションマッピングは難しいし、広い場所でもなかなかできない。
でも面白さっていうのはお金のかけ方じゃないし、会場の規模とか広さでもない。もっと他にあるんじゃないか。
もしもドットゲームが使い古されたものなのであれば、とうに駆逐されていくものだけど、今でも面白いものがいっぱい出ていて、しかもちゃんと進化していってる。
中にはお金のかかった大作とは比較にならないほどの面白い体験をさせてもらえることもあります。それは単純に勇気づけられるし、自分にも可能性があると思える。なのですごく興味がありますね。
―思いのほか深いお話しでした!
勝山:でしょ(笑)
―でも実際問題、仕事や演劇をやっていると忙しくてゲームする時間ってなかなか取りにくくないですか?
勝山:いや、します。昔は忙しい中でゲームをすることに罪悪感があったんですよ。
今は無いかと言われれば嘘になりますけど。
でも結局のところ効率がいいんですよ。リフレッシュしたほうが。
―なるほど。
勝山:8時間あるとしたら5時間仕事して1時間休んで2時間ゲームするほうが8時間ぶっ続けでやるよりもいい仕事が出来てることが多いんです。なので時間の使い方に気を使いますね。
なんとしても気持ちよく仕事がしたいんです。
―大事なことです!(笑)勝山さんはデザインのお仕事もされてますから、一人で黙々と作業することが多いですよね。
勝山:そうなんです。だから余計にですね。
―長く黙々とやればいいってものではないという事ですね。
勝山:そうです。だからこそ集中できる環境を作るのには気を使いますね。
教えてもらう、っていいですよ。人の性格が出るから。
―今後演劇を続けるにあたっての目標は何ですか?
勝山:目標ですか。結構いろいろとあるんですけど、彗星マジックの本公演を北海道のコンカリーニョでやりたいというのが一つですね。
―千年王國に届きたいという感じですか?
勝山:届きたいというより、インデペンデントの一人芝居で使わせてもらったときに、すごくいい小屋だったんですよ。それに千年王國に限らずintroとかyhs、それこそTEAM NACSもそうですし、北海道は演劇が熱いなと思うんです。
東京もすごいとは思いますけど、僕には土のにおいがする場所で作られている演劇が性に合ってるという意味と、自分が良いと思ったコンカリーニョさんで本公演をしたいんです。
あとはコンスタントに公演をうてたらいいな、というのが劇団としての目標です。
―目指すは劇団で北海道、ですね。勝山さん個人では?
勝山:個人としては火曜日のゲキジョウのスタッフをしたり、デザイナーをしたり、あとは舞台監督に音響照明、とにかくせわしなく手を出して、いろんなところとつながりたいと思っています。自分の立ち位置はどこなんだというのを探したい。
―確かに本当に忙しく色々動かれてますよね。
勝山:だってみんな面白いもの作るじゃないですか。
僕は別にいなくてもいいと思うんですよ。
それを言い出したらだれでもそうやと思うんですけど、演劇はいい意味で責任感が無い分野だと僕は思ってて。もちろん例外はありますけど。
例えば僕が死んでしまったら、会社がなくなってしまう。社員全員が路頭に迷ってしまうというわけではない。
社会的責任が希薄な場所だからこそ、自分たちがやりたいとか、少数やけど熱心に応援してくれるお客さんのためにとか。
もっと売れたいって向上心もありますけど、なにかしら「途上」のために我々はやってるわけで。
途上であるのならば、いろんなものを体験したいし、いろんなことを体験してる人と出会いたいなって。じゃあそれをするにはなるべく新しい事を体験して、教えを請いたい。
何かひとつを突き詰めていくのも楽しいと思いますけど、それは一人でパソコンに向かいます(笑)
―一生勉強というわけですね。
勝山:それはイヤですけどね(笑)教えてもらう、っていいですよ。人の性格が出るから。
いろんな場所でいろんな人に教えてもらって、出来ることなら役に立って、演劇を続けられたらいいなと思います。
―ありがとうございました。
勝山修平 次回公演
CLICKCLOCK Re:1曲目「その夢、むこう【再編】」
5月6日(土)14時・17時・20時
5月7日(日)11時・14時・17時
会場:FreeStyleStudio 金毘羅
▼詳細
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