こんにちは、日本橋店の武田です。

「To be, or not to be」

聞いたことがあるでしょうか。シェイクスピア「ハムレット」の一文です。
「生きるべきか死ぬべきか」というヤツです。

恥ずかしい話ですが、僕はまだハムレットを読んだことがありません。
なのでハムレットの話題が出るたびに「あぁ、あの悲しいやつ。あーね」と煙に巻くような、煙を立てるだけのような発言をして逃げてきました。

そんな日々はもう終わりです。
今回紹介するこの作品を観てハムレットを知ろう。そう決めました。
無精なもので、読むより観たい。

ストーリーには「ハムレットマシーン」という単語が出てきます
シェイクスピアの「ハムレット」を下敷きにしつつ、従来のドラマ形式を解体した前衛演劇であり、ミュラーの代表作である。(wikiより引用)…なるほど。

さらにストーリーから引用。
W.シェイクスピアの「ハムレット」の物語をベースに、旧東独の劇作家ハイナ-・ミュラ-の「ハムレットマシーン」の手法にインスパイアされた、川村毅版<東京のハムレット>

 

………………

 

(本屋に走る)

「すいません。「ハムレット」ください。はい。文庫で」

 

ティーファクトリーより「ハムレットクローン」です。どうぞ。

 

【ハムレットクローン】

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【ストーリー】

W.シェイクスピアの「ハムレット」の物語をベースに、旧東独の劇作家ハイナ-・ミュラ-の「ハムレットマシーン」の手法にインスパイアされた、川村毅版<東京のハムレット>。1999年よりワークインプログロスを重ね、2003年SAISON Theatre programとして結実。この東京公演のあとドイツツアーを行いました。

 

【キャスト】

福士惠二/柊アリス/伊澤勉/JOU/笠木誠/片倉裕介/加藤あんな/村島智之/添田園子/田辺希/山根祐夫/吉村恵美子(abc順)

 

 

【スタッフ】

作・演出:川村毅/音楽:杉浦英治/美術:中越司/映像:奥秀太郎/照明:大野道乃/音響:原島正治/衣裳:伊藤かよみ
/振付:飯田陽子/演出助手:小松主税/舞台監督:村田明・八須賀俊恵/製作:平井佳子・ティーファクトリー

 

ハムレットクローン

 

まずは冒頭3分をお試しで。作品も人間も第一印象が大事です。


 

ティーファクトリーは、1980年設立の劇団「第三エロチカ」が前身。
そしてこの「ハムレットクローン」は2003年の作品。

1980年というと、僕なんかはまだ影も形もありません。2003年の記憶すら怪しいものです。
その当時、演劇界にどんな事情があったのか、何が流行していたのかなんて知らない。
つかこうへいさんが活躍されたのが1970年代か。
どうやら僕の知らない1980年代は、そこから小劇場ブームなんてものが巻き起こったそうだ。
前述した第三エロチカをはじめ、南河内万座一座、劇団☆新感線、花組芝居、第三舞台…
不勉強な僕でさえも知っている劇団名がずらりと並ぶ。
その時代の作品が特別優れていたわけじゃない。優れていたから、ここまで続いているのだ。

今もなお、どんどん生まれる新しい劇団、変わった演出、誰も見たことのないような舞台設定。
流行は移りかわっていく、それでも、舞台に立って客席に向かうのは変わらない。

今と比べて、映像の画質は良くないかもしれない。派手な演出は無いかもしれない。
それでも、こういう時代の作品を、僕らみたいな若造こそが観るべきなのだと思っています。

…ハムレットの勉強をしながら。

 


 

 

【ティーファクトリー】

1980年、当時明治大学演劇研究部のメンバーを中心に、川村毅が主宰の劇団「第三エロチカ」を創立。以降、劇団制を生かした群集劇を主に、年2-3作の舞台を精力的に発表。
2002年、創作の幅を拡げるため、固定メンバーに捉われない舞台創りを目指して、川村毅新作戯曲プロデュースカンパニー「ティーファクトリー」を設立した。
以降、ティーファクトリー内劇団として活動を続けてきた第三エロチカは2010年30周年記念事業をもって解散した。

 

公式サイト

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