こんにちは!
養生テープの端を折って貼る人と仲良くなりたい、観劇三昧スタッフです。

前回の 『チラシ手帖 団体紹介スペシャル☆vol.5 ウンゲツィーファ ~前編~』 の記事は読んでいただけましたか?
まだの方も、劇団の歩みをもう一度振り返りたい方も、こちらからどうぞ。

本日は、いよいよ後編をお届けします!
前回は、劇団の立ち上げからそのユニークな特徴についてお伺いしてきました。
後編では、4月に控える待望の再演――「深化版」と銘打つ『8hのメビウス』について、さらに踏み込んでいきます!

予算をかけて洗練させた美術のこだわりから、演劇が描くべき「隙間」への想い、そして未来の展望まで……。 今回も、ここでしか聞けない熱いお話が満載です!

最後には公演情報・予約フォームもありますので、どうぞ最後までお楽しみください。 では、後編も張り切っていきましょう〜!


――今回の公演は2024年の再演となります。初演を経て、今だからこそ見えてきた「深化」のポイントはどこにありますか?

本橋龍さん:
(以下、本橋)
『8hのメビウス』初演は、良くも悪くも粗削りな作品で、タイトなスケジュールと少ない予算の中でDIYでなんとか作り上げました。そんな中でも自分たちが想像しなかったくらい反響をいただき驚いたのを覚えています。

今回再演という機会に恵まれて、しっかり予算をかけた上で作品を洗練させたいという想いがあります。作品に深く潜っていこうという意味で深化版と銘打っています。

――初演の熱量を引き継ぎつつ、満を持しての「深化」ということですね!
具体的に、今回アップデートされるポイントや「ここを見てほしい!」というこだわりはどこにありますか?

『8hのメビウス』深化版秋田公演
撮影:コンドウダイスケ

本橋:
特に舞台美術や小道具だったり、そういう細かい物は一つ一つこだわりを持って選出しています。『8hのメビウス』は「ザイル」という架空のアイテムが出てきて、それを巻き続ける架空の仕事をする倉庫が舞台です。

現実から半歩ズレた架空の世界を、美術や小道具でどのように実体化しているかを見ていただけると面白いと思います。

――「ザイル」という架空のアイテムが、美術によってどう実体化されるのか、本番が気になります…
現実から半歩ズレたその独特な世界に、より深く浸るためのヒントを伺いたいです。

――初めてウンゲツィーファを観る方やファンの方へ、今回の作品の楽しみ方のアドバイスをいただけますか?

本橋:
まず純粋に物語を楽しんでもらいたいです。テレビドラマを見るような気軽さで。どんどん引き込まれるようなドラマ構造を意識して作っています。

あとは、ウンゲツィーファは時間や空間を自由に行き来するシームレスな場面転換に定評があり、今回の作品もその点には力をいれています。現実からシームレスに物語の深いところまでたどり着ける構成になっています。

――気軽に見れて、いつの間にか作品にのめりこんでしまう……ということですね。
時間や空間を自由に移動するキャストの方々の演技やその脚本にはぜひ注目です!!!

『8hのメビウス』稽古中の写真①

――今、この作品を上演することで伝えたいメッセージとは何でしょうか?

本橋:
僕は演劇が得意とするのは「隙間を描く」ことだと思っています。映像ではカットされてしまう隙間の部分を、演劇は描かざるを得ません。そこにこそ演劇の凄みが宿ると考えています。

隙間をしっかり捉えた演劇は、カーテンコールの時間がすごく幸福に感じます。フォーカスの当たらなかった者たちが拍手を受ける瞬間ですから。

――映像なら映らないような一瞬のやり取りや、画面の外に漂う空気感。
そんなところに演劇だからこそ掬い上げられるものがある、ということですね。
今作に登場する人々も、そうした「隙間」を抱えた人たちなのでしょうか。

『8hのメビウス』稽古中の写真②

本橋:
「8hのメビウス」はしつこいくらいに隙間に棲む人々の物語を徹底して描いています。 世間的にみればダメで嫌な人たちが出てきますが、そういう人たちでも多くの人が共感してしまう瞬間を意識して描いています。

隙間を潰していく現代だからこそ、隙間を見つめて拍手を送る時間と空間は必要だと思います。そういう作品を作っているつもりです。

――表舞台には出てこないような「隙間」の人々を、ただ否定するのではなく、拍手を送る。何でも効率良く切り捨てられてしまう現代で、劇場という場所が、彼らのような存在をじっくり見つめるためにあるのだと、改めてハッとさせられます。

そのように演劇を通して人や場所との繋がりを丁寧に結び直しているウンゲツィーファさんですが、ワークショップや地方での活動など、4月の公演のその先に見据えている「これから」についても、ぜひ詳しくお伺いしたいです。

――ワークショップや地方公演など幅広く活動されていますが、今後の展望をお聞かせください。

本橋:
地方公演については、もっと増やしていきたいです。ウンゲツィーファの一つの目標として、全国ツアーをしたいと思っていています。

僕が思う理想の演劇との出会い方は、旅している中で、たまたま立ち寄った場所で演劇がやっていて、観たらめちゃ面白かった、という形です。ウンゲツィーファとしてもそういう体験を提供できたらと思っています。

――旅先で偶然出会ったお芝居が、一生忘れられないものになる……。そんな映画みたいな体験を、ウンゲツィーファという劇団が全国へ届けてくれると思うと、なんだかワクワクしますね。
場所の垣根を超えていく中で、これから出会うお客さんたちとは、具体的にどのような関係性を築いていきたいと考えていらっしゃいますか?

本橋:
今定期的に開催しているワークショップも続けていきたいですが、それ以外でもお客さんと自分たちとの境目をなくして繋がっていける形をつくっていきたいと思っています。

『8hのメビウス』深化版でも舞台美術の一部をワークショップでお客さんに作ってもらうみたいなことを計画しています。

――「劇団と観客」というカッチリした境界線が溶けて、ひとつの作品を一緒に作り上げていく。そんな風に深く関わり合える関係性は、演劇の未来を明るく照らしてくれる、本当に素敵な活動だと感じます。


次回公演や活動についてお聞きしていく中で、ウンゲツィーファがこれからどうなっていくのかさらに楽しみになりました!
今回のインタビューでは貴重な立ち上げのお話から最新公演の深いお話までお答えいただきありがとうございました!

さて、今回のこの「深化」を果たした次回作『8hのメビウス』気になりますよね?
公演情報はこちらから!


■公演情報■
ウンゲツィーファ演劇公演『8hのメビウス』深化版

【公演日時】
2026年4月15日(水)〜4月20日(月)

4/15 (水) 19:00~
4/16 (木) 13:00~★◎ / 19:00~
4/17 (金) 19:00~
4/18 (土) 13:00~★▲/ 19:00~▲
4/19 (日) 13:00~★ / 19:00~
4/20 (月) 14:00~★

※★はアフタートークあり
※◎ 事前舞台説明会実施
※▲ 字幕タブレット貸出

※4/19(日)は記録映像の撮影がございます。
※4/15(水)~ 4/17(金)は「前半チケット」として割安でご観劇いただくことが可能です。

【劇場・アクセス】
BUoY
東京都足立区千住仲町49-11

東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分

※会場にはエレベーターがなく、階段のみとなります。
車椅子等でご来場予定のお客様や介助が必要なお客様は、必ず事前に劇団までお問い合わせください。
メール:ungeziefer23@gmail.com 電話:070-2167-2137

【チケット料金】
前半 (4/15 ~ 4/17)
事前決済:3,200円
当日精算:3,300円

後半 (4/18 ~ 4/20)
事前決済:4,200円
当日精算:4,300円

学割 (全日)
事前決済:2,500円
当日精算:2,600円

支援 (全日)
事前決済のみ:8,000円

当日券
当日清算料金 +500円

※事前決済は、当日精算より100円お安くなります。
※当日精算は現金のみ取り扱い可能です。
※学割をご利用の方は、入場時に学生証のご提示をお願いいたします。
※公演が中止となった場合を除き、お客様都合での払い戻しや他公演への振替対応はできかねます。あらかじめご了承のうえ、ご予約ください。
※事前決済のキャンセルは承っておりません。
※当日精算でのご予約を無断でキャンセルした場合、キャンセル料をご請求させていただくことがございます

【キャスト&スタッフ】
黒澤多生 / 近藤強 / 高澤聡美 / 豊島晴香 / はましゃか / 藤家矢麻刀 / 百瀬葉 / 山田薫

脚本・演出:本橋龍

企画・制作:ウンゲツィーファ
協力:青年団 / 点と / レトル / Vivienne / WAM Management

各種プレイガイド・その他詳細はこちらから。
事前決済(ぴあ):こちら
事前決済(Pass Market):こちら
当日精算(カンフェティとりおきシステム):こちら


今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

観客と共に進み続ける、ウンゲツィーファのこれからに期待が高まりますね!

チラシ手帖団体紹介スペシャル、次回はどの団体!?
乞うご期待!