いやぁ~今日も寒いですね。こんにちは、山本です。

皆さんのお家にはコタツはありますか?

私の家にもあるのですが・・・ あれはいけませんね、人をダメにします。

家に帰ってやらなければいけないことを、あれこれ考えながら帰宅するのですが、

とりあえず一旦休憩しようなどと安易な考えでコタツに足を突っ込んでしまったら、もう最後。

二度と離してくれません。

はぁ、なんて恐ろしいのでしょう・・・コタツめ。

 

そんなわけで、先週1週間で観劇三昧で配信された作品は5団体5作品
どうぞお楽しみくださいませ!

※劇団・カンパニー名をクリックすると、その劇団・カンパニーの作品一覧へ、
作品名をクリックすると、作品詳細画面へジャンプします。


 

1月21日 19:00~配信開始

演劇集団よろずや

オー・マイ・リョーマ

脚本・演出:寺田夢酔

 

【あらすじ】

慶應三年、四月。
坂本龍馬が率いる海援隊の、隊士たちを乗せた船「いろは丸」が、武器弾薬を乗せて瀬戸内海を航海中、紀州藩の「明光丸」と衝突し、沈没した。
責任逃れをする紀州藩に激怒した龍馬は、日本で翻訳されたばかりの国際法律書『万国公法』を手に、日本初の海難事故賠償交渉で事件の決着をつけようとした。

舞台は長崎の料亭・丸山花月。
龍馬を愛した人々が繰り広げる、評伝劇シチュエーションコメディです。

【キャスト】

赤穂神惟/寺田夢酔/竹田朋子/鈴木愛里沙/山口晴菜/上杉逸平(メガネニカナウ)/松本大志郎(劇団カン劇cockpit)/川村和正(ArtistUnitイカスケ)/中山佳祐(劇団カンセイの法則)/中村太亮(舞夢プロ)/本城咲月(イズム)


 

 

1月24日 19:00~配信開始

青年団(有限会社アゴラ企画)

日本文学盛衰史

【あらすじ】

高橋源一郎氏の小説『日本文学盛衰史』を下敷きに、「文学とは何か」「近代とは何か」「日本に文学は成り立つのか」といった根本命題をめぐるディスカッションドラマ。
舞台は、北村透谷(明治27年没)、正岡子規(明治35年没)、二葉亭四迷(明治42年没)、夏目漱石(大正5年没)の通夜のあとの宴席。原作のイメージを生かして、そこでの議論から現代の風俗への往還を舞台上に現出させる。現代日本の抱える諸問題のすべての萌芽が、明治近代文学の成立の過程ですでに現れているという原作の問題提起を、演劇ならではの手法で立体化させる。

【キャスト】

山内健司/松田弘子/志賀廣太郎/永井秀樹/小林 智/兵藤公美/島田曜蔵/能島瑞穂/大塚 洋/鈴木智香子/田原礼子/大竹 直/村井まどか/山本雅幸/河村竜也/長野 海/堀 夏子/村田牧子/木引優子/小瀧万梨子/富田真喜/緑川史絵/佐藤 滋/藤松祥子

 


 

1月25日 19:00~配信開始

タテヨコ企画

眠るまで何もしない

作:横田修/演出:青木柳葉魚

 

【あらすじ】

最愛の人が消えていく様を通して、生の移ろいやすさと愛しさを描く。
タテヨコ企画最新作は、とある夫婦の小さな年代記。

<プロローグ>
妻の死後一人で自宅に住む夫。一月ほど前に親友の発言に腹を立て酔った勢いもあって自宅の一部を壊してしまった。その理由を思い出した瞬間に、この物語は動き出す。
<1場>
プロローグから三年前の夏。間もなく四十代に差しかかる夫婦に子供は居なかったが、多くの友人に囲まれ幸せな生活を営んでいた。新居を構えた頃に妻の最初の入院があったが、重大な病が発見されず手遅れとなってしまう。
<2場>
1場から一年後。友人達は心配し妻の見舞いに訪れるが、妻は愛想良く振る舞いつつ誰とも会いたくなかった。夫は、そんな妻の心情を知りながらも余命を知る伴侶として本当の幸いのためと信じ友人達へ妻の病状を伝え迎え入れ続ける。
<3場>
2場から一年後。妻は衰弱し、見るからに病人の様相を帯びていた。妻もこの頃には自分の病を察し夫の気持ちを理解して供に友人達との残り少ない日々を大切に健気に生きようとする。
<エピローグ>
3場から一年後(プロローグの続き)。家の修理に
来ていた大工の置きみやげを見て妻との小さな
約束を思い出した夫は突然作業にかかる。答えが返ってこないことを知りつつも、次になにをすればいいかと亡き妻に問う。

【キャスト】

市橋朝子/大塚あかね/舘智子/舘野完/西山竜一/久行しのぶ(以上タテヨコ企画)/加藤和彦/郷志郎(散歩道楽)/土屋壮/椿真由美(青年座)

 


 

1月26日 15:00~配信開始

NOLCA SOLCA Stage

眠り木の精霊

原案:una_delight/脚本・演出:竹田和哲

 

【あらすじ】

村のはずれにある朽ち果てた大樹・眠り木の傍に、数百年封印されている少女・アスヒ。
彼女の封印をひょんなことから解いてしまったのは、村のいじめられっ子・イブキであった。
目覚める前のことは何も覚えていないというアスヒ。
そこに、突如謎の集団が襲い来る。イブキはアスヒの手を取り、走り出す。

失われた記憶の先に待ち受ける、眠り木を巡った壮絶な歴史―――

気弱な少年と、記憶をなくした少女の、勇気と純愛の物語!!

【キャスト】

鳶野皐月(Cheeky☆Queens)/BANRI/TOMO(Dabadu)/新免誠也/吉田青弘/門石藤矢(劇団ZTON)/浅雛拓/曽木亜古弥(株式会社リコモーション)/佐藤俊作/竹田和哲(NOLCA SOLCA Stage)/野倉良太(東京ガール)/植松友貴(NICO×frogs)/しゃくなげ謙治郎(爆劇戦線 和田謙二)/篠原涼/るりこ(TP-SATELLITE)/淡海優(劇団月光斜)/落合沙也香/菊崎悠那/小森田健斗(DIVA)/髙橋玄(熊の宅急便企画)/古川健吾/古田幸人(ジャパントータルエンターテインメント株式会社)/れっどどぅどぅ

 


 

1月26日 19:00~配信開始

無名劇団

私戯曲 りんごのうた

脚本・演出:寺田夢酔

 

【あらすじ】

私には父がおらず、母が遅くまで働きに出ていたため、4歳から祖母​に育てられた。幼少期の私はとにかく気弱で、誰とも話さず人​の後ろに隠れる「かたつむり」の様な子どもだった。祖母は「あんたはあかんたれ​や」「あんたのことを、みんな陰で笑ってる」と繰り返し、​トップを取れと教えた。そして決まって最後には、「あんたが憎いんち​ゃうで。あんたのために今厳しく言うてるんやからな」と言​った。
祖母は確かに私を愛していた。そして自分の愛する孫は、何​をするにも一番じゃなければならないという祖母の強い思いがあっ​たのだ。そんな祖母の期待に応えるべく、小学生の私は優等​生を目指した。しかし上には上がいる。どんなに頑張ったって勝​てないこともあるが、そんなことは許されない。私はただ、祖母の機嫌​を損ねたくない一心で20年間生きた。
そんな祖母だが、機嫌が良い時もあった。そん​な時、祖母は「あんた、りんご食べるか?」と私に聞き、りんごを​剥いてくれる。これが最大級に機嫌がいい時の合図だ。だがそんなことは年に数回、ほとんど毎日機嫌が悪い。「よくやったね」と、褒められ​た覚えはなく、反省文の数ばかりが増え​ていった。
ある日、祖母の虫の居所が悪く、夕食の支度をしていた私に​、何故か突然もやしの袋を投げつけてきた。全く意味が​分からない。そんな些細なことで私のダムは決壊し、心底嫌気がさ​して、雨の中傘も差さずに飛び出し線路沿いをただただ歩​いたことがある。17の冬だった。この人がいなかったらどんなに幸せだった​だろう。
「早よ死んでくれへんかな、死んでくれ。お願いやから死​んでくれ」とブツブツ祈る。その度に幼少期の気弱な私がささやく​のだ。「悪いんはおばあちゃんではなく、うちや」と。この気弱な​私が自責の念を煽るので、私は祖母を殺さずにすんだ。そうでなけれ​ば私は確実に殺めていたと思う瞬間があった。
耐えに耐えて、​ごめんなさい、ごめんなさい、私が悪いと祖母に謝り続けた。そん​な日々から、24の夏、ついに解放されたのだ。

出棺直前、祖母の棺に遺品を入れていく。祖母の眼鏡、よく身に着けていたストール、祖母の部屋の引き出しに入っていた私が幼稚園の時に描いた祖母の似顔絵、そし​て私の反省文。「ようこんなもん取ってたな」と、半ば乱雑に祖母の棺​に入れようとして、ふと目をやった反省文の裏側。祖母の字で「おば​あちゃんもごめんね」と、小さく書かれていた。
「謝ったことなんか一回もなかったくせに、今更何やねん!」。私はそ​の手紙を破りすてようとしたが、結局破ることが出来なかった。
私はそれから、祖母が台所で嬉しそうにりんごを剥いている姿を夢​に見るようになる。頻繁に、頻繁に夢に見る。祖母が私に何かを言​おうとしているが、私はそれを聞き取ることが出来ない。いや、たぶん聞​き取りたくないのだ、私は。
もしそれが、私への謝罪の言葉だった​らどうする。私は祖母を許すしかないのだ。そして自分を責め​るしかないのだ。この感情はどこへ向かえばいいのか。祖母を恨む​ことで保とうとした心の均衡が崩れてしまうではないか。

祖母が亡くなって5年が経った。私は未だに、祖母の呪縛から逃れ​られない。いないはずの祖母の顔色を気にして、私は今日を生きて​いる。

私は祖母の全てを、未だに愛のムチとして片付けることは​出来ない。頭では理解していても、納得することが出来ない。しか​し私はいつか、この20年間が「愛」であったと、私と祖母の間に​は、ただ愛しかなかったのだと納得したい。でないと、私は自身が​産まれて来たことを、私の内に存在する気弱な幼少期の私を、生涯​許すことが出来ない。
そしてその「私自身を許すこと」は、「祖母を許すこと」で実現しう​るのだと思う。

私は、私の陰鬱な​記憶を演劇という形を使って笑い飛ばし、自分を許してやりたい。そして同時に​、これが同じような経験を持つ人達の心に届けと願う。
渦中にいれば笑えないが、一つ客観視してみたら、一連の出来事を​「愛に溢れた話」として昇華させることができるかもしれないから。

「愛」とは如何に厄介で、そして罪深いものだろう。しかし人は、​誰かを愛さずにはいられない。人が人を愛する限り、私が今回描き​出す物語は普遍的だ。
誰にとっても経験したことのある感情や、現実に起こりうるすれ違​いの応酬。「共感できる作品」で、私は自分以外にも、同じような​経験を持つ見知らぬ誰かの心を少しでも救いたい。

【キャスト】

泉侃生/島原夏海/太田雄介/中谷有希/木本牙狼

 

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気になる作品はありましたか?

先週は第22回鶴屋南北戯曲賞に選出された、青年団「日本文学盛衰史」の配信も開始しました!
話題の作品も観れちゃう観劇三昧✨
皆さんもコタツで温もりながら、素敵な観劇ライフをお過ごしくださいませ!

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