電車に乗っていると「このまま終点まで乗ってたらどうなるだろうか」と思うことはないでしょうか。僕はあります。
もう覚えていませんが何か嫌などこかに行く途中だったように思います。
ほんの小さな抵抗、逃避だったような、衝動だったような、とにかく健康ではない精神状態での出来事です。
駅に着いて数分。あと数秒で発車する…発車。なんか心が晴れやかになった。
僕はいったい何を悩んでいたのか。
…と思うのも一瞬のこと。
ものすごい後悔が襲ってきた。
慌てて次の駅でUターン後の全力ダッシュ。
いつもより5分早く現場に着いた。
やめてくれ。そんな目で見るのは。
退屈してて疲れた人間なんてたくさんいるじゃないか。
良くも悪くも変わるきっかけをつかめないだけで。
僕と同じ考えの人なら、今作も楽しめるのではないでしょうか。
妻も仕事もうんざりだ。小さな野生との出会いが退屈から跳び出すきっかけだった。
日本橋店より、武田でした。
日本フィンランド演劇プロジェクト
【行こう!野ウサギ】
台本:クリスチャン・スメズ、翻訳:宇井久仁子・黒澤世莉、原作:アルト・パーシリンナ
演出:ユハ・マケラ、黒澤世莉
【ストーリー】
「行こう!野ウサギ」とは
現代のフィンランド。仕事にも家族にもうんざりしている中年男が、郊外を運転中に野ウサギを轢きかける。
男は車を降り、野ウサギを探しに出たまま姿を消してしまう。
彼は怪我をした野ウサギを保護し、共に過ごすことで、少しずつ自分自身を取り戻していく。
という20ヶ国語に翻訳、映画化もされたフィンランドのベストセラー小説を元に、
クリスチャン・スメズが前衛的な遊び心を目一杯詰め込んで演劇化、こちらも大ヒット作となった。
予想もつかない奇妙な笑いの連続と、それなのになぜか感動してしまうラストシーン。
北欧から来た演劇の概念を覆す問題作、史上初のフィンランド語から日本語への直接翻訳にて、日本初演。
【キャスト】
尾崎冴子、菊池美里、木内コギト、小谷真一、ヒザイミズキ、松本一歩、大浅絹子、野元結水
【公演詳細】
-飯能公演-
12月2日(土) 18:00
12月3日(日) 14:00
飯能市市民会館 小ホール 埼玉県飯能市飯能226-2
【アクセス】
西武池袋線飯能駅より徒歩約15分
JR八高線東飯能駅西口 国際興業バス乗り場より「湯の沢・名栗車庫・名郷・上赤沢・中藤(青石橋)・中沢」行きのいずれかに乗車し「天覧山下」で下車。徒歩3分。
-早稲田公演-
12月20日(水) 19:30
12月21日(木) 15:00/19:30
12月22日(金) 15:00/19:30
12月23日(土) 15:30
早稲田小劇場どらま館 〒1690071 東京都新宿区戸塚町1-101
【アクセス】
東京メトロ東西線早稲田駅下車、早大正門に向かって徒歩3分。
【料金】
[飯能]指定席
前売・当日 2,500円
学生 1,000円(要証明)
[早稲田]自由席
前売・当日 3,000円
学生 1,000円(要証明)
【予約】
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演劇パス対応の公演です。海外戯曲の作品をスマホでサッと入場して観る。
とてもスマートでシャレオツな感じがしませんか。
東京と大阪の演劇はテイストが違う、とはよく聞いても「はぁ~。シュッとしてはるわ」くらいの感想で具体的には例えられない。
同じ国でさえこうなのだから海外、ましてフィンランド原作、と聞けば警戒したくなるのも当然です。
ここで今回の演出家の一人、ユハ・マケラさんの言葉を一つ。
仕事に追われ、ストレスだらけの日々-そんな生活から逃げたくなったことはありませんか?
すべてから開放されて、自然の中で爽やかな風に身を任せたいと思ったことはありませんか?
これならどうでしょう。なんとなく共感できるのではないでしょうか。もう一人の演出家黒澤世莉さんはこう語っています。
日本人とはよく似てると言われながらも、違うところもたくさんあるフィンランド人。
演劇の共同制作を通じて、お互いの違いや共通点など、たくさん理解し合える場にできればと思います。
これでもまだ苦手ですか?現代人にこそ刺さる作品だと思います。是非に。
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