こんにちは。日本橋店の武田です。
雰囲気を買う、という言葉を聞いたことがある。「え、この量でこんな高いの?」みたいな飲食店や、
半年ほど待てば半額以下で観ることができるようになる映画を映画館で観るような行為に対して使う言葉らしい。
これは演劇でも同じことが言えます。
痛いほどに静かな沈黙、隣の席の人との感情のリンク、照明が客席を照らした時のまぶしさ、音響が震わせる空気。
そしてなにより俳優のもつ熱。
また、二面舞台を使った演出、劇場の構造自体を活かした演出。
この作品を、この劇場で演じるという決意。
会場選びの時点で演出はすでに始まっているのです。
そこまでこだわり抜いた会場に我々はお金を払って来場し、心から芝居を楽しむ。
これこそ雰囲気を買っていると言えるでしょう。
今回紹介する作品は野外での上演。海の近くで、時折潮風が吹いてきます。
いい雰囲気。ボーっとするには最適な場所です。
しかし、今回は観劇。
波の音や潮風のにおい、鳥の声などで、気が散ってしまわないだろうか?
…心配ないと、僕は思います。
なぜなら、主宰である末原拓馬さんは、路上芝居出身。
路上というどこよりも集中力の散漫する場所で、道行く人の意識を捕まえて離さない手法をずっと考えてこられた方です。
ただ奇をてらった野外公演ではなく、いうならば原点回帰だから。豊富な知識と経験で選ばれ、
ここで表現すると決定したのですから。
公演期間だけ生まれ、公演が終わると跡形もなく消え去る。
もしかしてあれは美しい夢だったんじゃないか?そんな気にさえなってしまう。
ご紹介しましょう。おぼんろの公演情報です。
おぼんろ 第15回本公演
【キャガプシー】
【ストーリー】
大人のための寓話を物語り続けて来たおぼんろが
この秋、特別な場所で物語を紡ぎます。
その期間だけ世界に現れて、終わったら世界から消えてしまう、
思い出とともに、永遠に心の中だけに残る場所。
短い短い期間中にそこに訪れた人たち全ての思いや時間によって完成する「劇場」
海の音が聞こえます。大きな鳥が飛んでいます。風も吹いています。
空調もありませんし、何か敷くとは思いますが、芝生の上です。
特別な時間になると思います。
どうか、あなたがこの公演の重要な参加者絵でありますように。
【キャスト】
末原拓馬
さひがしジュンペイ
藤井としもり
わかばやしめぐみ
【スタッフ】
作・演出 末原拓馬
美術 竹邊奈津子
音響 田島誠治
照明 雑賀博文(ステップアップ)
音楽 末原康志
衣装補佐 果南
ヘアメイク 川村和枝
制作 小宮凜子
当日運営 野元あきこ
制作総指揮 おぼんろ
【日時】
11月8日(水) 19:30
11月9日(木) 14:00★/19:30
11月10日(金) 14:00/19:30
11月11日(土) 13:00/18:00
11月12日(日) 13:00/18:00
★=イイネ公演
〈イイネ公演とは〉
おぼんろが路上で芝居をしてきた時の慣わし。
11月9日(木)の14時の回は基本入場無料。言い値・投げ銭での公演になります。
終演後あなたが参加して感じて、あなたが思った価値分のお金を投げ入れてください。
【会場】
おぼんろ特設劇場
東京都江戸川区臨海町6丁目 葛西臨海公園内汐風の広場
・会場内はお履き物を脱いでいただく形になります。着脱しやすいお履き物でお越しいただくことをお勧めいたします。
・未就学時のご入場はご遠慮いただいております。
・会場内は空調設備が整っておりませんので、防寒対策をしてお越しください。
・入場順は当日の受付順となります。優先入場券を持ちの方は開場5分前よりご入場いただけます。
【料金・ご予約】
・一般参加チケット:4,500円
・先行入場参加チケット:5,000円 ※各公演限定20名
・イイネ公演:0円~
※イイネ公演は11月9日14:00です。終演後あなたが参加して感じて、あなたが思った価値分のお金を投げ入れてください。
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形に捕らわれない、というと陳腐でしょうか。
しかし他になんと言えばいいのでしょう?
幻想的な?絵本の中のような?言葉にすると安くなる。
それほどに美しい世界観をお楽しみください。
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【おぼんろ】
末原拓馬がすべての公演の脚本、演出を手がける
高い物語性と路上一人芝居によって培われた独特な表現方法が話題を呼び続け、本公演には全国各地から参加者が足を運び、総動員は4000人に及んでいる。2011年以降、劇団員は、さひがしジュンペイ、わかばやしめぐみ、藤井としもり、高橋倫平を含む5人で固定され、末原は最年少の主宰をつとめている。
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