日本橋店の武田です。別に僕が言うまでもないでしょうが、公演を打つのは大変なスタミナがいります。
作家が命を削って書いた作品を何か月も掛けてかみ砕き、モノにする演者。思いをくみ取り働く制作と裏方スタッフ。そして何よりも先立つものの手配。おいそれと出来るものではありません。連打するにはそれなりの覚悟も必要になってきます。
そんな中、わずか結成1年で8回の公演を成し遂げた劇団がいます。覚悟と演劇への愛を持って歩きだした果てしない旅路。べろべろガンキュウ女の新作配信です。
と、さっそく作品の紹介にはいりたいところなのですが、まずはちょっとお聞きください。
このべろべろガンキュウ女という劇団、ちょっとユニークな取り組みをされています。
その名も
「フライヤーをフライしません宣言」。
みなさま、お芝居を観に行くきっかけって何でしょう?
友達に誘われて、Twitterで見かけて、好きな俳優が出てるから。
そのきっかけは様々ですが、僕はわりと「何かの公演に行ったときにもらったチラシ束の中に見かけたフライヤー」が
気になって公演に行く、そしてそこでもらうフライヤーから次に行く観劇の目星をつける、ということも多いです。
しかし、この劇団はフライヤーをフライしない。
おそらくフライヤーを印刷されないのだということが類推されます。
つまり、100%オンラインと口コミのみで勝負に出られているのです。
ロックだ。
そしてこの劇団の作品が観劇三昧で配信される。
しかも無料で。
つまりこういうことです。
べろべろガンキュウ女をお勧めしたい方は、
フライヤーはありませんから、代わりに観劇三昧で作品を見せてあげてください!!!
その際は、この作品がおすすめです。ようやくご紹介します。
『今の所、べろべろガンキュウ女』
作 小山雄太
【ストーリー】
「新形式が必要なんだ」チェーホフのかもめ第一幕の中の台詞。
新形式を提示します。
結成一年で8回の公演をやってのけたべろべろガンキュウ女。他の劇団とは違う中毒性。リアルにこだわる彼らのリアル。
ファーストアルバム的作品。
名刺がわりの一本になるはず。
収録内容
0.ハジマリかもめ〜啓蒙されて…
かもめの一幕劇中劇を。
1.構想三ヶ月少女
池田しおりと小山雄太の演劇、始まったべろべろガンキュウ女
2.演劇と歌声と10個くらいの言いたいこと。
神聖な演劇とロックンロール。死んだ女の子とそれを愛した女の子、届かない男の子。
3.LOVE17
17歳の僕のLOVEを。サブカルと憧れの安っぽいドラマ。
4.トリップリセットヘルメット・エクトプラズム
トリップしたい。何を見せられてるのか…
5.最悪なきのうともう無いあした
あした世界が終わる。明日ってどこから?君が好きなんだけど、君も好きなんだけど。
6.コインランドリー
洗い流せない、リアル。劇団のリアル。
7.さよならサブカルチャーおかえり恋心
さよならしたいサブカルチャーと戻ってきた恋心。
8.今の所、べろべろガンキュウ女
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べろべろガンキュウ女を見たことある人は必ず見て欲しい。
見たことないけど名前だけ知ってるという方も勝手なイメージを持たないで、こんな劇団なんだってことがこれを観ればわかります。
どんな人にも必ず見て欲しい。
【キャスト】
小山雄太
進信也
黒田早香
池田しおり〈映像出演〉
(以上べろべろガンキュウ女)
あだちせり
河上和紀
金本大樹
塗木愛
陸田翔希
夏井ひらめ
【スタッフ】
舞台監督 堀田誠(CQ)
音響 中西華子
照明 植田おしん
制作 べろべろガンキュウ女
【作品データ】
・公演日
2017年1月21日~22日
・会場
ウイングフィールド
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今回は名刺代わりの作品、と称されています。
今作を観ればべろべろガンキュウ女がどんな団体か、どんな考え方をしているのか大まかに知ることができるでしょう。
その大まかの残りの部分は是非とも劇場で、自分の目で感じ取ってください。
こちらは第7回公演。今回の「今の所、べろべろガンキュウ女」と共に無料公開中です。
さらに公式サイトでは第1回公演からすべての台本を公開中です。
映像で、文章で、新世代の演劇スタイルを体感してはいかがでしょうか。
そして、近々べろべろガンキュウ女を生で体感できる機会があるという。
それも関西ではなく東京で。
『みっちゃんのことは死ぬほど好きだけど、生きてていいかな』
【作・演出】
小山雄太 (べろべろガンキュウ女)
【あらすじ】
なんか、最初は恋だったけど、いつの間にか一緒に居た時間とか一緒にしたこととか、君を知ってることとかそういうのでどんどん身動き取れなくなってて、それが愛だって思ってた。でもさ、違うんだよな。少なくとも君は恋してたんだよな。ごめんな。俺、ダメだわ。付き合えない。だってそれは、ずるいもん。俺、応えられない。
作・演出:小山雄太(べろべろガンキュウ女)
【日時】
2017年
8/14(月) 19:30~
8/15(火) 13:00~/16:00~/19:00~
*会場時刻は開演30分前です
【会場】
APOCシアター
アクセス
〒156-0054 東京都世田谷区桜丘5-47-4
●小田急線「千歳船橋駅」より徒歩約1分
【出演】
土橋美月
小島あすみ
津嘉山珠英(冗談だからね。)
小出実樹
新開知真
【スタッフ】
舞台監督:山本悠
音響:工藤香菜
音響補佐:原汐音
照明:早野宏美
制作:高村楓(冗談だからね。)
【料金】
一般予約 2000円
学生予約 1500円
当日 3000円
【予約】
●WEB予約
https://www.quartet-online.net/ticket/berobero-mittyan
●メール
ご予約はメールアドレスからも受け付けております。
お名前・枚数・希望のステージを明記の上ご予約ください。
beroberoeys@gmail.com
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映像・テキストで興味を持たれた方は是非とも劇場へ。
【べろべろガンキュウ女】
べろべろガンキュウ女とは
静か系エログロナンセンスを目指す、最若手の劇団です。
2015年9月「構想三ヵ月少女」で旗揚げ、その後一年間で5回の公演をし、その公演ペースはロックバンド並みのフットワークだと言われているため、ロックバンドを名乗ることもある。人間味のある半径5メートルのフィクションを掲げる。
ライフスタイルとしての演劇。
自由な演技スタイルは人間版動物園である。
反骨精神が強く若さを前面に出した捨て身な作戦をよくとる。
発足のきっかけはがっかりアバターの『啓蒙の、最果て』を見たことがきっかけで
劇団名もがっかりアバターの主宰坂本アンディ命名によるものである。
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