今年もあっという間に1か月が過ぎましたね。時の流れが加速している!

今年初めての(ごめんなさい…!)劇団突撃インタビューです☆

 

■劇団突撃インタビューって?

【観劇三昧】とつながりが深い、噂の「あの人」に観劇三昧が突撃インタビューします!

俳優/脚本・演出家/劇団代表など、普段は舞台の上でしか見ることができないあの人の、

なかなか聞けない本音や裏話、演劇に対する想いを存分に語っていただきます。

これを読めばもっと劇団が好きになるかも?知らない劇団なら、知るきっかけになるかも?

そんな、日常にちょっとしたワクワクをお届けする新コーナーです。

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本日のお相手は…

超人予備校座長!超人予備校の全作品を作・演出を手掛けるこの方!

魔人ハンターミツルギさん!

やだ渋い!

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■魔人ハンターミツルギ

劇作家、演出家、役者。劇団「超人予備校」主宰。
1968年6月5日生まれ、兵庫県尼崎市出身。
1992年~2004年「遊気舎」に所属。
2005年「超人予備校」旗揚げ。以来、現在まで全作品の作・演出を手掛ける。
「鶴に恩返し~例えば火の鳥の飲む麦茶~」で第13回OMS戯曲賞最終候補ノミネート。
2013年朗読ユニット「ミツかね堂」を開始。
ラジオドラマ、童話、落語台本、イベント構成、外部への台本提供や構成・演出、また、東京でのイベント出演や2度のアメリカ公演で作品を発表している。

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公式ブログ: 魔人ハンター「徹子の部屋」

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■超人予備校

2004年発足、2005年に旗揚げ公演『鶴に恩返し~例えば火の鳥の飲む麦茶~』上演以後、魔人ハンターミツルギ作品を上演。
干支にこだわる作品を作り続け、今年で13年目を迎える。
動物などの目線で世界や人を描くコメディーを得意とする。
本公演以外にも、台本なしのイベント『ラボライブ』、天王寺動物園でのファミリー向け公演『おはなしえん』など幅広く活動中。
2度にわたるアメリカ公演も行っている。

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劇団HP: http://www14.plala.or.jp/choyobi/
Twitter: @choyobi
FB: https://www.facebook.com/choyobi/

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■ミツかね堂

魔人ハンターミツルギ(劇団超人予備校)作の童話を、ふくいあかね(劇研「嘘つき」)が朗読する夫婦ユニット。最近はミツルギも朗読します。

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FB:https://www.facebook.com/mitukanedou/

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動物から見たら人間ってすごくうらやましいと思うんです。

―24歳で「遊気舎」に入団される前は演劇活動はされていたのですか?
魔人ハンターミツルギさん(以下魔人):していなかった。大学時代に「落語研究会」に入っていたんですが、四回生で引退して暇になったころに、遊気舎が講座をやってて、それを何回か受けたんです。
4月には就職が決まっていたので、そこでちょっとだけお芝居をかじって、サラリーマンになろうと思っていたんです。
でもサラリーマンになったらムードについていけなくて、また遊気舎の講座に戻っているうちに、遊気舎のオーディションがあったんです。
後藤ひろひと氏(当時の遊気舎座長)に「とりあえず受けたら?」って言われたんですよ、飲んでる時に。

―軽い!(笑)
魔人:僕当時はサラリーマンだったし、稽古にもそんなに参加できないしって言ってたんですが、「そんなもん受かってから考えたら?」って(笑)
で、7月にオーディションを受けて、9月にサラリーマン辞めたんですよ。そこからお芝居を本格的にやり始めました。

―大学で落語研究会をやってらしたんですね。
魔人:落語やったり、学園祭なんかでは吉本新喜劇風コントの台本をやったりとかしてました。そういうところでは僕が中心になってやってましたね。
そういうのもあって、遊気舎の講座を受け初めました。

―遊気舎の講座は、完全に演劇の講座だったんですか?
魔人:そうですね!本気でやりたいひとから趣味程度のひとまで。大学4回生の9月~3月の秋冬だけ限定でお芝居を習おうと思ってたんですけど、いつの間にかオーディション受けて入団して、っていうね(笑)
僕は滑舌が悪いから、役者をやるんじゃなくて台本書きたかったんですよ。それを後藤氏に言ったら、「役者の気持ちわかんない奴がホン書けるわけねぇじゃん」って。
「やってみろ。やってみなきゃわかんねえじゃん」と。

―台本を書くために、役者を始められたのですね。遊気舎ではずっと役者を?
魔人:そうですね、ずっと役者でした。

―超人予備校の名前の由来って何ですか?
魔人:僕が入ったころの演劇界って、いかつい人が多かったんですよ。人殺してきましたよみたいな顔して歩いてはるんですよ。古田新太さんとかも歩いてるだけで怖かったしね。
威圧感っていうんですか?そういうのを持った人が多くて。でも僕らの世代からは優しい人が増えてきて、普通の人が多かったんですけど、
超人になれなくてもそれを目指さなくちゃダメなんじゃないかって。普通の人だからこそ。
芝居やってるだけやけど、他の人よりは超えたことができるよって。

―ブログを拝見してるとプロレスがお好きみたいですけど、そういうのも由来だったりするんですか?
魔人:好きですね。超人ハルク・ホーガンとか。キン肉マンとかも。そういうとこから来てますね(笑)

―演出をされるうえでもっとも重要視されてることってなんですか?
魔人:これは遊気舎時代に後藤氏から習ったことなんですけど、「役者の人生を否定しちゃいけない。その人にしかできない役があるから」
まずホンを書いてる時点でこの人が何をすれば面白いか、何を言えば面白いかって言うのは考えてますね。

―という事は当て書きで書かれてるってことですか?
魔人:そうですね。僕はホン書きはじめるまでが長いんですよ。「よし、書ける」までに時間がかかる。書き始めると早いんですけどね(笑)。

―出演者を集めてから色々試してもらって書き始めるってことですね?
魔人:そうです。この座組で一番面白いものは何か?というのを探してますね。

―たしかに、ミツルギさんの作品観てると役者が無理をしてないなって…変な言い方ですけど、楽しそうだなって思いますね。
魔人:アンケートにもよく書かれるんですよ(笑)「楽しそうで良かった」ってね。
それでいいかって(笑)そもそも楽しくないお芝居なんてあるのか?って思うんですけどね。
いろんなお芝居がある中で、僕はこっち(楽しい芝居)かなって思うんです。

―なるほど。それにも通じることだと思うんですけど、超人予備校の作品を通して伝えたいことやメッセージはありますか?
魔人:僕は子供のころから図鑑見たり動物園行ったりして動物が好きだったので、「動物の視点で人間を見る」のをコンセプトに始めたんです。
今はどうかわかりませんけど、ちょっと前の小劇場の作家って「不幸な話」をうまく書く人が多かったと思うんですよ。

―不幸な話ですか。
魔人:一時期戯曲賞とかもノミネート作品が不幸な話で埋め尽くされてたときもあって、そのテーマならいいお芝居はできると思うけど、僕は「そうじゃないだろ」と思ったんです。。
小劇場を見に来るお客さんはただでさえ少ないのに、これじゃ広がらないと思って。もっと楽しめるものを作ったほうがいいんじゃないかって。
別にアンハッピーが悪いってわけじゃないですけど。
不幸な話って要は「人間の否定」じゃないですか。わざわざ僕がそれを書かなくてもいいかと思ったんです。それを書ける人は他にもたくさんいますから。
だからちょっとだけ元気が出る話を目指しましたね。

動物から見たら人間ってすごくうらやましいと思うんです。「にんげんっていいな」みたいに。あったかい布団で眠るんだろなって。

―あったかい布団は確かに幸せです!(笑)
魔人:それがあるだけでも人間って幸せやなって。だから人生を悲観しない。へこんだり悩んだりしてる人に「ええんちゃう?」って言ってあげるような芝居がやりたいなと思ってますね。

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―今配信中の超人予備校の5作品(「トラにパンチ!」「ほとんど人参」「エリマキトカゲ心中」「すぺどら」「骨せつサンバ」)この中で、超人予備校を初めて観る人にすすめるならどの作品ですか?
魔人:そうですね…この中で一番褒めてもらって今でも再演の声がかかるのは「ほとんど人参」なんです。多分これが今の超人予備校のフォーマットがそろった作品です。
僕の作品はみんな「嫌な事」をテーマにしてるんです。例えば「ほとんど人参」は妬みと嫉妬。テーマ的には暗いものをやってるんですけど、それをどう「楽しさ」に昇華できるかを考えてるんです。

「ほとんど人参」の時は男性陣がみんな出られなくなったので、女性中心の芝居を作るしかなくなって、せっかく女性芝居をやるんだから、嫉妬や妬みをテーマにしたほう
が一番いいかなって思ったんです。なので自分なりに激しくバトルさせましたね。

―「ほとんど人参」の見どころってどこですか?
魔人:月亭八天(現・月亭文都)さんの落語風の語りから始まって、ニランジャンのダンスと軽い人形劇もあって、あんまりストーリーを注視しなくても頭に入ってくるようになってます。
しゃべりと動きのプロが出てますからね。

超人予備校「ほとんど人参」

 

―超人予備校といえば天王寺動物園の「おはなしえん」ですが、これは子供向けに作ってるんですか?
魔人:初めは子供向けに教訓を入れた作品を作ってたんですけど、もう子供たちもそういうのに飽きてきてるなって。
それなら子供って意識じゃなくて、与えられた題材で楽しいものを作ろうと思ったんです。
子供にもわかるように言葉遣いには気を使いますけど、内容は子供と一緒に来た大人にも伝わるようなものを作っています。
僕の中で縛りがあって、あくまで天王寺動物園にいる動物を使うということです。実物を見に行ったあとでこの芝居を観ても、芝居を観終わった後に実物を見に行っても、
どちらにしろ「本物を見に行く楽しみ」を大事にしたいと思ってるんです。
それと最後に童謡を歌うんですけど、その童謡と内容がうまくシンクロするように芝居を作ってます。

―童謡は有名なところから?
魔人:そうですね。ストーリー性のあるものから使ってるので、もうストックがない(笑)一番初めは「白ヤギさんの手紙」、次に「森のマレー熊さん」森のくまさん。
3つ目が「もしもしうさちゃん」もしもしカメよですね。その次が「しましま太郎」っていう浦島太郎のシマウマ版で、今が「おさるのかごや」やってます。

―なるほど。でも動物縛りの童謡ってなると、かなり少なくなってきますよね?
魔人:そうですね。「ぞうさん」とかになってくると、もうストーリーがないんですよ!
「お鼻が長いのね そうよ母さんも長いのよ」じゃ膨らませようがない(笑)
「さっきの手紙のご用事なぁに」みたいなのならいくらでもできるんですけど。動物の童謡って意外と無くて。なので少しもじったりとかして広げていくしかないのかなって。
観てる子供がまたすごくて。完全に「志村後ろ!」状態。物を落として届けてあげるって話のときなんか「落としたで!!!」って(笑)

―(笑)
魔人:「落とした言うてんのに!!!!!」ってやじられて。わかってる。わかってるて。

―お子さんからしたら芝居観に行くぞって雰囲気では来てないですもんね。まだ観方わからないですよね。
魔人:それが楽しいんですけどね。逆に教えられることもあるし。鍛えられましたね。ただ動物園なんでね。
真裏でカバの「てつお君の歯磨き教室」とかとかぶってしまうと全然お客さん来なくなって(笑)

―完全に枠をとってくれてるわけではないんですね。
魔人:観に来てくれた人でも子供に見せながら親御さんはうつらうつらしてはりますけどそれもいいかなって。
眠くなるのはしゃあないし、動物園でもやすらぎの時間は欲しいやろなって思てるんですけどね。
僕らも子供のころは絵本読んでもらいながら寝てたでしょ?それと同じですよ。大人になってからそんな機会がないだけで。
だから大人にもそんな機会があったらいいなと思うんです。

―今ミツルギさんが一番興味あることってなんですか?
魔人:今一番ホンのネタにしたいのはやっぱりトランプさんの事ですね。

―時事ネタ!(笑)
魔人:これからアメリカはどうなるんだ?って。決してアメリカの人もトランプさんが大統領になって大丈夫とは思ってない感じがすごい伝わってくるし、まず名前が素敵でしょ?
トランプ氏って。博打のゲーム道具でしょ?一か八かに賭けはったんやなって感じがいいですよね。今一番面白いなって思う人です。笑ってる場合じゃないですけど、面白いですよね。
日本人やから笑ってられるけど向こうの人からしたらそれどころじゃないと。

―干支は一周しましたけど、今後超人予備校は新しい動物を開拓していく予定ですか?
魔人:色々考えたんですけど、干支でやってるのは、いつの作品かすぐわかるようになんですよ。今後は干支にもちょっとはこだわりますけど、これまで描いてこなかった動物をやっていこうかな
と思ってます。

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これが演劇っていうのではなくて、これも演劇ってのを僕は狙っていきたい。

 

―これからも演劇活動は続けていかれるうえでの、目標はありますか?
魔人:うーん、僕たちがここまで長く続けてこられた秘訣は、「目標を作らなかった事」と、「甘い考えを捨てない事」なんですよ。

―捨て”ない”?
魔人:ない。「この芝居やったらすごく売れっ子になるんじゃないか?」「すごい金になるかも」みたいな考えをいつまでも捨てない。卑屈な考えをすると一歩も歩けなくなりますから。
目標を立てると、達成できなかった時に落ち込んでしまう。なのであえて目標は作らなかったんです。
でも今回12周年なので、ちょっとくらいは目標持ってもいいんじゃないか?ってことで、「HEPに出る」「1stでのロングラン」そして「東京進出」。まぁできない事じゃないでしょ。
そんな大それた目標ではないですし。もう少し超人予備校が世間に認知されるといいなと思います。これが演劇っていうのではなくて、これも演劇ってのを僕は狙っていきたい。

―これも演劇。
魔人:動物園でもやってる通り、僕たちはお芝居の入り口にいたいんですよ。まずはウチから入って、「お芝居って面白いな」って思ってもらいたいたくて。
今はお芝居の入り口ってはっきりとわからなくなってると思うんですよ。

―初めて見たお芝居ってその人の今後の観劇人生を左右しますもんね。
魔人:前なら、つかこうへいさんとか に影響を受けた人たちが新感線や劇団M.O.Pを作った。さらにそう いう人たちを観て次の世代の人が出てくるっていうのがあっ たらしいんですけど。

―今は入り口はかなりふんわりしてますね。演劇はずいぶん多様化していますし。
魔人:当時の人はつかさんの芝居とかやりたい芝居があったんでしょうねぇ。その前の人は政治色が強いのが多かったみたい。そこからアングラと呼ばれるような感じになって行ったんでしょう。
やりたい芝居がある演劇人の次に出てきたんが後藤ひろひとさんとか伊藤えん魔さ んのような、映画のような芝居を作る演劇人やと思います。
それからだんだんテレビや漫画、ゲームなどサブカルの影響を受けた舞台が多くなったかな。
今はもう何をしたらいいかわからない状態になってると思うんです。
今、小劇場界を見渡すと結構古いことをやってると思うんです。

―原点回帰ってことですか?
魔人:見せ方とか感覚とかは新しいけど、軸になるところは元に戻ってる感じですね。

―超人予備校は演じる事の楽しさだったり、役者がイキイキしていたりっていう意味で、原点に近い気がしますね。
魔人:そうですかね?僕たちはみんなキャリアのない人ばっかりでやってたので、人間に見えないんですよ。「人はそんな言いかたしないでしょ」って言われたり。
それで考えて考えて「動物にしてしまえ!」って結論になったんですよ。「動物だからいいんだよ」っていらん事考えなくなるんですよ。
そうなるといろんな人に「学芸会」って罵られましてね。それだ!「大人学芸会」!この方向は間違ってない!って。
それである程度結果は出せたんですけど、「トラにパンチ!」から動物路線はもうこれ以上先がないぞって。
人間と動物を対等に書こうと考えて試行錯誤したんですが、やっぱり人間は書かないとだめだけど、動物も捨てないでおこうと。
耳と尻尾つけるだけで雰囲気は変わるし、なんやコイツって注目もされますし。
そういう路線で行こうと思ったんです。要は学芸会のテクニックですよ。けれども話は学芸会レベルではなくて、大人が観ても楽しめるように
作っていくぞと思ったんです。

初めはお客さんに見せるとこまでいかなくて役者たちが楽しんでくれる事をやろう、と思ってたら散々動員に苦戦して。
そんな時に某女優さんが、東京から観に来てくれた演劇ファンが「こんなの東京では信じられない」って言ってたよって事を教えてくれたんですけど、僕は「うるせぇ」って。

―うるせぇ(笑)
魔人:いつか落とし前つけてやるって。当時思ったんですが今年やっと東京に行くんです。
「東京では信じられない」って逆に考えれば東京には僕らみたいなのはいないってことでしょ?これをおいしいと思わないと、面白くないなと思って。
いろんな芝居があるからいいじゃないですか。でも、一時期は大阪のお芝居は、一つのことに こだわってた気がする。凄く偏った方向だけが目立ったっていうか・・・。今、多様化してきて面白いです よね。
一時期は作品もだけど、どこ観ても同じ役者が出まくってたりして。

―たしかにありましたねそんな時期!(笑)
魔人:個人だけじゃなくて劇団自体も元気ですし。今の小劇場って面白くなってきてると思いますけどね。

―確かに今劇団が元気になってる感じがしますね。
魔人:東京のほうがレベル高いって言う気は全くないんですけど、観に来てくれるお客さんが多いっていうのは羨ましい。
東京では尖った表現に特化してても人が集まるんですけど、大阪では尖りすぎるとお客さんがついてこれない。
その代わりにお客さんを満足させたいってサービス精神は大阪のほうが上だと思ってるんです。
けどそれによって成長をつぶされている人もいるんじゃないかと 思うんです。どっちもどっちなんかなぁ?

―演劇って廃れつつあるというイメージが世間的にはあると思うんですけど、今後演劇はどうなっていくと思われますか?
魔人:僕が思うのは、いつ売れてもいいように準備はしておかないと思うんです。役者はもちろんですけど、劇作家も。
昔あった小劇場ブームでお客さんがたくさん来たり、お芝居でお金儲けができるような世の中になった時に、いつでも面白いものが作れるだけの軸をしっかり作っておくことが大事だと思うんです。

団体ごととか個人ごとじゃなくて小劇場ってジャンル自体が愛されないと、一過性のブームになるんですよ。
例えばF1ブームって言っても結局はアイルトンセナブームだし、K1ブームといってもアンディフグブーム。
その人がいなくなってからは一気に人気がなくなったでしょ?そのためにはそれにふさわしい力を持った人が揃っていないとだめですよね。

―逆に考えると、誰かひとりでも小劇場からスターが出れば一気に人気ジャンルになるかもしれないってことですよね?
魔人:ですね。ただ間違ってほしくないのは舞台はテレビへの踏み台ではないってことです。舞台から有名になってテレビに出る人はたくさんいますけど、それで芝居始めるのは違うんじゃないか。
さっき言った「いつ売れてもいい準備」と「売れるための準備」は違う物なんです。前者は絶対に必要なことですけど、後者は別に舞台でやる必要はないことなんですよ。

―そうですよね。売れたいとか有名になりたいってためだけなら別に舞台である必要はないですもんね。
魔人:そうです。売れるってのはただお金儲けのためじゃなく、自分が面白いと思う事を世間に評価されるかどうか。
やりたいことできる自由があるし。

―超人予備校は観客層にも、今から始める演劇層にも入り口であってほしいですし、お芝居って楽しいものという印象を与える存在になってほしいですね。
魔人:僕たちは全然若者に憧れられないんですよ。

―確かに、わかりやすくかっこいいタイプではないですよね(笑)
魔人:昔からそうなんですけどね。
でもどんな人にもお芝居はできると思うんです。別に演技って特殊技能じゃないですから。

―ありがとうございました。

 

超人予備校 次回公演

「タイトル未定」

■大阪公演

6月9日(金)~11日(日)

道頓堀ZAZA

■東京公演

9月22日(金)~24(日)

池袋シアターグリーン

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