今回はグルメレポート記事か、と思ったあなた。残念でした。
大好評コーナー【観てみた】ブログです。
こんにちは。武田です。
現在、観劇三昧で配信されている作品は528作品。
そのうえ、今も増え続けています。
その中で好みの作品を探すのはちょっと大変です。
そこで、毎回一つの作品をスタッフがレビューしていきます。
それを参考に好みの作品を探す手掛かりにしてほしい。
そんなコーナーです。
今回紹介する作品はこちら。
芝居処味一番
「ラーメン」
タイトルで「ん?」と思ったあなた。正しいです。
芝居のタイトルとは思えないネーミング。ジャンルもわからない。コメディか?サスペンスか?まさかのホラーか?
これほど想像力と胃袋を掻き立てられるタイトルを僕は知りません。
【芝居処味一番】
大阪で年一回ほど公演をしている劇団です。
公演ごとにメンバーを集めるプロデュース形式をとってます。
あまり見たことのない組み合わせなどをして、新しい役者さんの可能性を引き出せたらいいなと思っています。
【ジャンル】
ミステリー、ドラマ
【あらすじ】
舞台上にはこたつ。
それに散乱した漫画。
どっからどうみてもダメな感じの部屋です。
まさに我が家のよう。
そんな部屋でなんだかいろいろします。
いや、そんなにいろいろはしませんが、何かあります。
この部屋で何があるのか?
想像してみてください。
どんなことも起こる可能性がありそうですよね?
いろいろ思いながら見てもらいたい。
そんな芝居です。
【観る前の印象】
タイトルが面白い。
ジャンルが読み取れない。
【感想】
真夜中の学生アパート。
そこに現れた学生サークル「テーブルバトル研究所」の三人。
一同はとりとめのない会話を繰り広げながら麻雀を始める。
まるで何かを待っているかのように。
あらすじとしてはこんな感じ。ものすごく温かい話でした。
テーマとしてはなかなか重たいものを扱っているはずなのに。この温かい気分は一体何なのか。
中央に置かれたこたつと、年季の入った押入れ。背の低い本棚には漫画しか入っていない。
そこでしょうもない話をしながら卓を囲んで麻雀をする。
まるで友人の家に遊びに来たようだ。
この年になると友人の家で遊ぶなんてことは少なくなる。ずいぶんと懐かしい感じがした。
しかし、遊ぶにしてもなぜ麻雀なのか?何か賭けるわけでもなければ、勝ち負けにそれほどこだわっているようにも見えない。どちらかといえば会話の方に意識がいっているように見える。
観た後だからこそ言えます。この芝居で引っかかった事は全て覚えておいてください。全て綺麗に回収してくれます。
序盤の妙にけだるい雰囲気も、煮え切らない会話も、全て伏線だったのです。やられた!!
巧妙な伏線と懐かしくて居心地のいい雰囲気。いい作品でした。
まったり度 ★★★☆☆
あたたか度 ★★★★★
居心地のいい芝居度 ★★★★★
【観劇三昧クイズ】
さて、皆さんお待ちかね、観劇三昧クイズのお時間です。
あまりにマニアックな出題から、演劇カルトクイズとなりつつある事を懸念しています。
それでは参りましょう。
Q.登場人物、ツカサが読んでいた漫画のタイトルは?
そこの人、「知らんがな」って顔しないでください。
本編を見ればわかりますから。
観劇三昧では他にも芝居処味一番の作品を配信中です。
パニックコメディ「弁当~幕の内~」、少し切ない物語「からあげ」などなど。
……じゅるり。
【こんな人にオススメ】
・マージャン好きな人
・長い間友達と遊んでいない人
作品紹介
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・日程
2009/12/25
・会場
インディペンデントシアター1st
・キャスト
板としあき
置名渓吾
勝山修平
浅倉サキ
峯毛
南勇樹
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