防災バッグはベッドの下にあります。
いざというとき僕は駄目かもしれない。
武田です。
現在、観劇三昧で配信されている作品は507作品。
そのうえ、今も増え続けています。
その中で好みの作品を探すのはちょっと大変です。
そこで、毎回一つの作品をスタッフがレビューしていきます。
それを参考に好みの作品を探す手掛かりにしてほしい。
そんなコーナーです。
今回紹介する作品はこちら。
隕石少年トースター
「コーヒー牛乳の止まらない休日」
【隕石少年トースター】
関西大学の学生劇団、展覧劇場出身のメンバーによって2004年に旗揚げ。
現在は、山内直哉、竹田幸弘、永井悠造、森尾実、千歳晶子、福嶌睦の6名で活動中。
ドキドキワクワクして最後にほっこりした気持ちになれるピクニックに行った気分になれる喜劇 『ピクニック・コメディー』と言うオリジナルジャンルで初めて演劇を観る方々にも楽しんでもらえるような、分かりやすい作品作りを目指している。
2014年に活動休止を発表。
(公式HPより)
【概要】
今作はシアトリカル應典院で開催されたコモンズカフェ参加作品です。
テーマは「防災」。果たしてどんな内容なのか。
【ジャンル】
コメディ
【あらすじ】
洪水で屋根の上に取り残された7人の大人たち。
見知らぬ人々が共に過ごした最悪な一日の物語。
【観る前の印象】
災害×コメディ?
こんなのっぴきならない状況でコメディ?
【感想】
隕石少年トースターといえば、「ピクニックコメディ」。
ドキドキワクワクして最後にほっこりした気持ちになれる喜劇。
しかし今作は洪水で屋根の上に避難した人々の物語。
…大丈夫か?
屋根の上でピクニックといっても、まわりは濁流。逃げ場はない。
笑っている場合じゃない。ほっこりしている場合じゃない。
とにかく見てみよう。
まず目に入るのは屋根。立派な瓦の屋根。
劇場の中に家の屋根。シュールすぎる。
そんなシュールなセットに次々と登場する訳ありの男女。
ある者は救命ボートで現れ、ある者は上流から流されてきて、またある者はヘリコプターから降りてきた。
絶望的な状況に追い込まれ、極限状態の彼ら。これは一波乱ありそうだ。
…と、思っていたが特にそんな事はなく、始終なごやかな雰囲気で物語は進む。登場人物も危機感はなく、どこか呑気に見える。
なんじゃそりゃ、と思わないでほしい。
神様の視点から見ている僕達にはあまりにも呑気に見えるが、この状況に置かれたら誰でも浮き足立つだろう。
まわりには話し相手までいて、サバイバルグッズに救命ボート、さらには布団まである。あまりに現実離れした状況に、おかしな高揚感まで感じる。
自分の置かれた状況を理解しながらも心のどこかでは安心してしまう。
大丈夫だ。絶対に自分だけは大丈夫。そう思うものだ。
その分、ラストシーンはいろんな意味で心にしみる。
今、この時期だからこそ見ておくべき一作だと思います。
笑える度 ★★★☆☆
ためになる度 ★★★★★
あ、気を付けよう度 ★★★★★
【観劇三昧クイズ】
さぁ、お待たせしました。観劇三昧クイズです。
皆様にお尋ねします。これまでの観劇三昧クイズでパーフェクトの方、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
……こんなに!素晴らしい!!
ここまで来たら全問正解を目指してがんばってくださいね!
それでは、本日のクイズに参りましょう!
Q.サバイバルマニア上野の携帯電話の着メロは?
着メロ!懐かしい響きです!
ちなみに私は初期設定からいじらないタイプです。
どうでもいいか。
【こんな人におすすめ】
・防災バックのありかがわからない、もしくは持ってない人。
・避難訓練ではしゃぎがちな人。
作品紹介
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・日程
2009年 1/16~1/19
・会場
シアトリカル應典院
・キャスト
関敬
竹田幸弘
永井悠造
千歳晶子
福嶌 睦
中西邦子(劇団そとばこまち)
太田浩司(未来探偵社)
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