こんにちは、スタッフのオオチです!
もうすっかり春の陽気ですね。
今年も無事に桜を見かける事が出来たりと、日々の生活に感謝する瞬間が個人的にありました。
皆様は今年の桜と合わせて、どんな作品を観たいですか?
先週1週間で観劇三昧で配信された作品は3団体4作品。
そのうち1団体は新着劇団です。お楽しみください。
※劇団・カンパニー名をクリックすると、その劇団・カンパニーの作品一覧へ、
作品名をクリックすると、作品詳細画面へジャンプします。
4月20日 18:00~配信開始
チームエヌズ
朗読劇『幸せの香り』
脚本・演出:高山直美
【あらすじ】
中国茶専門店を営む堀崎と失恋したばかりのゆうは徐々に惹かれあっていく。
一方、店の周辺では次々と失踪する理由のない人たちが行方不明になっていた。
大人のラブロマンスと絡み合うサスペンスが美しくも恐ろしいハーモニーを奏でる…
【キャスト】
堀崎保(森田健一)/桜坂りり子(広瀬蒼)/仙川ノボル(神﨑斗羽)/櫟海斗(みずやん)
4月23日 18:00~配信開始
★新着劇団
青年団リンク やしゃご
ののじにさすってごらん
脚本・演出:伊藤毅
【あらすじ】
【EPAD】
ある汚いシェアハウスに、日本人と中国人とベトナム人が住んでいました。
皆は貧乏ながらに割と楽しく暮らしていましたが、ひとりひとり、悩みを持っていました。
ある日、技能実習生のベトナム人が、一通の手紙を残して失踪してしまいました。
そこには、ギリ判別できる文字で「ごめんなさい」と書いてありました。
2020年、日本の夏の話。
EPAD・・・「緊急舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業」
(文化庁「文化芸術収益力強化事業」)の略称です。
本サイトでは、同事業において、新旧の舞台芸術の映像を配信できるように権利処理した作品に【EPAD】の印をつけています。
【キャスト】
木崎友紀子、井上みなみ、緑川史絵、佐藤滋、尾﨑宇内、中藤奨(以上青年団)/石原朋香/岡野康弘(Mrs.fictions)/工藤さや/辻響平(かわいいコンビニ店員飯田さん)
4月24日 18:00~配信開始
キコ/qui-co.
神の左手:coda
脚本・演出:小栗剛(キコ/qui-co.)
【あらすじ】
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【intro】
関東近郊の科学研究学園都市。老舗の葬儀社。
人の死をメシの食い種にする男達のハードボイルドな日常。
今日も黒いスーツを身にまとい、改造クラウンを運転してご遺体を運ぶ。
ご遺族代表の挨拶がやばかった。
気丈な婆さんが別れの際で只の少女になっちまって。その慟哭にもらい泣き。
「葬儀屋が泣くんじゃねぇ」
裏の業者用の喫煙所で社長にぶん殴られた。黒いネクタイを緩めて煙草をふかす。
事務所に戻ったのは22時。同僚のあの娘がまだ残業してた。少し喋った。
やわらかに透る彼女の声。内容なんて聞こえちゃいない。
そこに突如として鳴り響く黒電話のベル。
ひっきりなしに舞い込む葬儀の依頼。死亡者は全員、男。
街の男たちが原因不明の死の波に飲み込まれていく。
そして俺たちは、
壮絶な愛の運命と対峙する。
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何の変哲もないくせに、他に類を見ないロッキンブルーズ会話劇。
衝撃的です。
何が衝撃的なのか自分たちでもよくわからないままですが、衝撃の作り方は知っています。衝撃的な演劇で、ふんづまった世界を救いたい。そんな所存です。
【キャスト】
佐藤健士(キコ/qui-co.)/東澤有香(キコ/qui-co.)/百花亜希(DULL-COLOREDPOP)/鶴町憲/川上憲心/春名風花(プロダクション・エース)/家田三成/川船敏伸/太田旭紀/山田奈々子(ECHOES)/小栗剛(キコ/qui-co.)
4月25日 18:00~配信開始
キコ/qui-co.
「Water」(3rd station)
脚本・演出:小栗剛(キコ/qui-co.)
【あらすじ】
キコ/qui-co.とBLASHが「芝居 × 歌」で新たにつむぐ「銀河鉄道の夜」=「Water」。三度目の上演!!!
ライブハウスで上演されるキコ版「銀河鉄道の夜」です。
原作では嫌われ者のザネリが、おなじみジョバンニとカムパネルラを追って時間の旅を繰り広げます。原作を大胆に豪快にアレンジした問題作は、過去二度の上演でも大好評をいただきました。
(前回はチケット受付開始から一晩でソールドアウト!)
さらにパワーアップして、ピカピカに磨いて、キレキレにして3度目の上演です。
「銀河鉄道の夜」が好きな方も知らない方も、演劇が好きな方も音楽が好きな方も、何もかも嫌いな方も、みんなで楽しめる作品です。どうして「銀河鉄道」が「Water」というタイトルになっているのか、そんなところも楽しんでもらえると嬉しいです。
夏です。
子供がはしゃぐ季節です。
暑いでしょうけど、一緒に遊びましょう。
客席に座ったまま、踊れます。
黙ったままでも、唄えます。
心がそんな感じになっちゃうから。
そんな演劇を用意して、
三軒茶屋グレープフルーツムーンで、待ってます!
「Watar」についての端書
本作品は2016年夏、石巻iroriで行われたイベント「R」vol.12 に参加する形で作られました。その際は石巻在住の、あるいは石巻に関わりのあるアーティストと共にこの物語を紡ぎました。
石巻を流れる北上川を背景に、石巻の真っ暗な夜と銀河に祈りを込めた作品です。
それまでも幾度か石巻ではキコ作品をやらせて頂いておりましたが、照れくさい事を言いますと、ここまで明確に石巻に捧げた作品は初めてでした。石巻のお客さんに熱く受け止めてもらえた「Water」は私たちにとっても特別な作品になりました。あの夜、中学一年生の女の子にもらったお手紙と涙と笑顔は私たちにとってとても大切な宝物です。
稽古や記録を観た方々から東京でも上演しろよ!というリクエストに応えた形で上演したのが2017年2月。「Watar」は冬の東京バージョンとしてリライトしました。もともとは石巻に捧げたものです。これを東京でやるにはどうすればよいかと散々思案しました。
思案の結果、キコとBLASH双方の「芝居」と「歌」がぶつかりあうシンプルな「演劇」が生まれました。
この企画以前から、キコもBLASHもいろいろな思いで、形で、石巻で作品をドロップしてきました。震災の傷跡がくっきりと残る石巻の街で。かたや演劇を。かたや歌を。被災の当事者ではない我々がこの街で作品をプレイすることへの疑念や不安は多くありました。だけど、プレイしたかった。上演したかった(=play)。遊びたかった(=play)。祈りたかった(=pray)。
それは難しいことだと、私は思います。
それは難しいです。
その難しいことを、できる!と確信を与えてくれたのが、宮澤賢治「銀河鉄道の夜」と、BLASHの楽曲「アルベルベロの木」です。
百年でも千年でも生きていく木と、その上空の銀河を見上げる時の感覚。星にも愛と言う感情があるとして、私たちの愛のなんと幼稚なことか。私たちはせいぜい百年も生きられない。そんな私たちの拙い生を、神さまに内緒で神話にしてしまえたら楽しい。少しザマミロです。もしもそれがほんとにできてしまう秘密の呪文が存在するとしたら?
「アルベルベロの木」を聴いた時に思いついたのは、いたずらです。
無慈悲で無責任な神さまへのいたずらです。内緒で勝手に私たちの神話を作ってしまえ。
この歌と共にある「Water」という物語は、演劇という形を借りた祈りなのだと思います。
人々の手を合わせ、祈る一秒の積み重ねで永い年月をかけて作られる物語を神話と呼びます。私たちの短い祈りからできた物語が不恰好な神話だったら、可愛がってください。
祈りは続きます。
おそらくは皆さんの知らないジョバンニとカムパネルラがおります。嫌われ者のザネリも一緒におります。
彼らと一緒に旅をしてほしいです。
ザネリにいじわるをされてしまうかもしれませんが。
その旅の中で、あなたの一秒をこの神話に書き込んでもらえたらいいなぁと、そんなロマンチックでお待ちしております。
キコ/qui-co. 小栗剛
【キャスト】
藤原薫(十七戦地)/佐藤健士(キコ/qui-co.)/東澤有香(キコ/qui-co.)/小栗剛(キコ/qui-co.)/えりか(BLASH/エチカ)/しんや(BLASH)
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