スマートスピーカーから聴こえる「Wake me up!」の声で毎朝7時30分に目を覚まし、
眠たい目をこすりながら階段を下りる。

あと10分くらいなら二度寝できるかな?なんて思いつつうがいをし、
前日に買っておいたコンビニパンをコーヒーマシンで淹れたカフェオレで流し込み、
そしてお風呂場でシャワーを浴びる。

変な癖がつかないよう丁寧に髪の毛を分け、
凹凸を間違えないよう慎重にコンタクトレンズを装着。
外からは子供たちの「おはようございます!」という元気な声が聞こえる。

階段を上がり、何も考えず目に留まった服を着て、軽~く化粧をする。

なんだ、もうあと10分で家を出なきゃいけないじゃないか。
洗面所へ足早に向かい、髪の毛を乾かす。歯を磨く。

忘れ物は無いか?午後からの予定はなんだ?
最終チェックを済ませ、鏡を見て靴を履き、
二度寝できなかったなぁ、乗りたい電車乗れるかなぁと思いつつ、家を出る。

 

おはようございます。
これが、日本橋店スタッフ ゆうり の朝のルーティンです。

きゃ!プライベートよ!何語らせてるのよ!!んもうっ!(*ノωノ)

・・・あれ???何かが抜けている。なんだ・・・?

そうか、朝ドラだ。

 


劇団フルタ丸

朝のドラマ

作・演出 フルタジュン

公演詳細

 

 ストーリー 

新しく始まった朝ドラは、ナツコの人生に似ていた。

いや、どう考えても似過ぎていた。
主人公を取り巻く人間関係、エピソード、あらゆるものが酷似している。
出来すぎた偶然なのか、とても気味が悪い。
自分のしがない一生が全国民に見られているようで落ち着かない。
大いに混乱するナツコだったが、次第に“自分”のドラマへと没入してゆく……。

明るくもなく、前向きでもなく、歴史も動かさない
ヒロインによる朝ドラ・リアリティーショー。

 

 キャスト 

宮内勇輝・真帆・篠原友紀・工藤優太・清水洋介・フルタジュン(以上、劇団フルタ丸)
大勝かおり・安堂サオリ・二ノ宮ゆい/西川智宏(ラビット番長)

 

 日程 

2019年7月3日(水)~7日(日)

7月3日(水)19:30
7月4日(木)14:00/19:30
7月5日(金)19:30
7月6日(土)13:00/17:00
7月7日(日)13:00/17:00

※受付開始は開演の45分前・開場は開演の30分前
★アフターイベント(短編「夜のドラマ」限定上演)

 

 会場 

駅前劇場

世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3F

 アクセス 

  • 小田急線「東口」徒歩3分
  • 京王井の頭線「京王中央口」徒歩3分

 

 料金 

前売3,800円 当日4,300円
学割1,500円(前売当日共通・要証明)

※日時指定・税込/全席自由
※未就学児の入場不可
※発売開始:5月12日(日)10:00

 予約 

 

カルテットオンライン

 

演劇パス

 

 お問い合せ 

 電話 
080-4898-2002(フルタ丸)

 メール 
info@furutamaru.com

電話orメールでのチケット予約の際には、「日時・枚数・お名前・電話番号」をお伝えください。
こちらからの返信をもって予約完了となります。

 スタッフ 

舞台監督:森貴裕(M.T.Lab)
照明:asuka
音響:水野裕(空間企画)
音楽:平野智子
演出助手:白戸祐太郎
舞台美術:泉真
制作協力:大森晴香/近藤侑里子
デザイン:福田泰隆
宣伝美術・Web:SOY
写真:木村健太郎
映像撮影:株式会社アンダンテ
協力(順不同・敬称略):演劇制作体V−NET/ホリプロインターナショナル/LEVELS/十色庵/レディオ湘南
主催・企画・製作:劇団フルタ丸

もしも自分の人生が知らない間に朝ドラになっていたら・・・
きゃ!(*ノωノ)恥ずかしい!!

さっき朝のルーティン話しただけでも恥ずかしいのに!!

だけど、他人の人生って自分には味わえないモノだから、観てると楽しいですよね。
だから私は演劇が好きなのかもしれません。

明るくもなく、前向きでもなく、歴史も動かさないナツコの人生。
朝のドラマを通して覗き見しませんか?

【劇団フルタ丸】

皆さん、はじめまして、フルタジュンです。大学生の頃に、「フルタ丸」という劇団を創りました。僕は、それをやっています。

僕は、全くもってしがないタイプ。だから、こう、なんというかやりきれない夜とか満たされない夜とかが、僕をワァァ~と襲う時がよくあって、なんか眠れなくなっちゃう。眠ろう、眠ろうと思っても眠れないんだ。眠れないとき、僕は、ウディ・アレンの映画に何度も救われた。なんか眠れたんだよね。

僕がやりたい演劇は、例えば、2人の女の子が、横断歩道で信号が変わるのを待っている。すると、カワイイ友人の方にナンパやスカウトの男が声を掛けてきて、その間、隣にいるのに、一言も声を掛けてもらえない女の子は、黙って下を向いている。別にナンパされたいわけでもスカウトされたいわけでもないけど。早く信号が青になってくれないかなぁ、早く信号が青になってくれたらいいのになぁって思っちゃう。でも、そんな時に限って、信号は赤色のままで、もう目をつぶって、じっと俯くことしかできない。僕は、その女の子が、目をつぶってやり過ごしている時間を肯定するような演劇をやりたい。

分かりにくいかもしれないけど、そうなんだ。
僕は、そうゆう演劇をやりたいんだ。

夏のあの日、横断歩道の前で俯いていた女の子も、よく行くコンビニで働いているリストカットがびっしりと刻まれた両腕をさらけ出して、お客さんにひそひそ言われても、がんばってレジを打ってるあの子のことも、部活もやらずに家に帰ってドラマの再放送をボーっと見てるだけだったあいつのことも。

分からないよ。僕は救うとか勝手なこと言っておいて、僕が演劇をやったところで、その人の本当の悲しみとかやりきれない気持ちとか、全く解決できないかもしれない。たぶん、解決なんかできないんだ。そんな単純なもんじゃない。けどさ、僕は、一晩でいいんだ。たった一晩でいい。朝になったら、また同じことで悩んじゃうかもしれない。けれど、その一晩だけ、いつもより少しだけぐっすりと眠れるような、添い寝してあげられる、そんな演劇を創りたいんだ。

あの夜、ウディ・アレンが、僕にとってのそれであったように。

https://furutamaru.com/
公式Twitter:@furutamaru2002

 


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