こんにちは。日本橋店の武田です。
裏アカウント、隠れ家的な店、隠れミ〇キー、現代人はとにかく隠れたがる。
だからこそ隠れた名作なんてものにはカルトな人気が集まる。自分だけがわかる良さというのはとても気分がいい。
ですがこれから紹介するのはメジャー中のメジャー、ある戯曲賞のご紹介です。
…何人かの「ふーん…」な感じの視線を感じます。”賞”と聞くと逆に敬遠してしまう人達でしょうか。実を言えば僕もその気があります。全米が絶賛したアカ〇ミー賞作品より単館上映作品のほうが惹かれる。
そんな人達もいったんその考えは置いておいてください。
賞を取ったからいいものなのか。いいものだから賞をとったのか、そんな事は別にどうでもいいじゃありませんか。
我々観客にとって重要なのはたった一つ。面白いかそうでないか。
その条件で選ぶならこの作品達は正にうってつけです。株式会社白水社が主催する岸田國士戯曲賞です。
「岸田國士戯曲賞」とは?
岸田國士戯曲賞は、劇作家・岸田國士の遺志を顕彰すべく、株式会社白水社が主催する戯曲賞。
本賞は、演劇界に新たなる新風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的に、1955年に新劇戯曲賞として設置され、1961年には「新劇」岸田戯曲賞、1979年に岸田國士戯曲賞と改称され今日に至る。
新人劇作家の登竜門とされることから、「演劇界の芥川賞」とも称される。
選考対象は、原則として1年間に雑誌発表または単行本にて活字化された作品とする。ただし、画期的な上演成果を示したものに限って、選考委員等の推薦を受ければ、生原稿・台本の形であっても、例外的に選考の対象とすることがある。
正式名称は「岸田國士戯曲賞」(きしだくにおぎきょくしょう)である。
受賞者には、正賞・時計、副賞・賞金が贈られる。
現在、選考委員は次の6氏である。
岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、宮沢章夫(50音順)
そんな岸田國士戯曲賞作品はどこで手に入るのでしょうか。
本屋?もちろん。Ama〇on?それもいい。
観劇三昧のお店で買えるんです。
ラインナップをご紹介しましょう。
第49回(2005年) 受賞作
・岡田利規 『三月の5日間』
第50回(2006年) 受賞作
・三浦大輔 『愛の渦』
第52回(2008年) 受賞作
・前田司郎『生きてるものはいないのか』→観劇三昧で作品配信中!
第53回(2009年)受賞作
・蓬莱竜太『まほろば』
第55回(2011年)受賞作
・松井周『自慢の息子』
第56回(2012年) 受賞作
・矢内原美邦『前向き!タイモン』→観劇三昧で作品配信中!
・ノゾエ征爾『○○トアル風景』
第57回(2013年)受賞作
・赤堀雅秋『一丁目ぞめき』
第58回(2014年) 受賞作
・飴屋法水『ブルーシート』
第59回(2015年)
・山内ケンジ『トロワグロ』
第60回(2016年)
・タニノクロウ『地獄谷温泉 無明ノ宿』
第61回(2017年) 受賞作
・上田誠『来てけつかるべき新世界』
そして、受賞作家・賞の選考委員を務めるかたがたの作品として、関連書籍もこんなに!!!
岸田國士「犬は鎖につなぐべからず」
第28回(1984年)受賞作家:北村想「寿歌[全四曲]」
第33回(1989年)受賞作家/第46回~選考委員:岩松了「薄い桃色のかたまり/少女ミウ」←第21回鶴屋南北戯曲賞受賞作品!
第37回(1993年)受賞作家/第50回~選考委員:宮沢章夫「月の教室」
第39回(1995年) 受賞作家/第50-55回選考委員:鴻上尚史
「アンダー・ザ・ロウズ」「エゴ・サーチ」「キフシャム国の冒険」「ハッシャ・バイ/ビー・ヒア・ナウ」「ピルグリム[クラシック版]」「プロパガンダ・デイドリーム」「モダン・ホラー」「リンダ リンダ」「深呼吸する惑星」
第41回(1997年) 受賞作家/第56-59回選考委員:松尾スズキ
「業音」「ウェルカム・ニッポン」「エロスの果て」「キレイ[完全版]」「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」「ドライブインカリフォルニア」「ヘブンズサイン」「マシーン日記/悪霊」「まとまったお金の唄」「ラストフラワーズ」
第43回(1999年) 受賞作家/第56回~選考委員:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
「カラフルメリィでオハヨ」「グッドバイ」「祈りと怪物」
第44回(2000年) 受賞作家/第50-55回選考委員:永井愛「こんにちは、母さん」
第47回(2003年)受賞作家:中島かずき「薔薇とサムライ」
第49回(2005年)受賞作家:宮藤官九郎「春子ブックセンター」/岡田利規 「エンジョイ・アワー・フリータイム」
第53回(2009年)受賞作家:本谷有希子「来来来来来」
また、株式会社白水社からではないですが、
第62回岸田國士戯曲賞の最終候補に残った作品も、一部戯曲を取り扱っています。
サリngROCK『少年はニワトリと夢を見る』
西尾佳織『ヨブ呼んでるよ』(演劇批評誌『紙背』創刊に収録)
それぞれの作品名をクリックすると、物販出張所(オンラインショップ)をご覧いただけます。
こんなにあるとどこから読んだらいいのかわからなくなるかもしれません。しかしそう難しく考えずに「表紙がキレイ」「この人知ってる」くらいの気持ちで手に取ってみてください。
このような軽い気持ちで手に取ったはずなのに寝食を忘れて読みふけっている自分に気づくはずです。
若者の活字離れが騒がれる現代、久しぶりに読む活字に、「戯曲」という選択肢はいかがでしょうか。
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