日本橋店の武田です。
「形にとらわれない」という言葉があります。いい言葉です。
しかし「そうは言ってもなぁ」という感じもします。
「形にとらわれない演劇」はとても魅力的に聞こえますが、同期からはヒかれ、上からはお叱りを受け、Twitterは炎上する(推測ここまで)芸術家としては間違っていなくても人として間違っていると世間は言う。
そもそもそこまで怒られるような型破りってなんやねんとも思います。芸術は人〇し以外ならなんでも許されるのでは…いや、何でもってわけじゃないか。
いや、もう結論が出ない。こんなまとまりのないリード文を書いたのは理由があります。今から紹介する作品の紹介文に「むしろどうしたらボークになるかに、全力を傾けているように思われます。」という一文があったからです。
ボーク狙いってなんやねん?そもそも演劇のボークってなんやねん?そもそもボークってなんやねん?と混乱した結果、ずいぶんと散らかった文章になってしまったのです。
しかし、散らかったままでは紹介に入れない。なので最後に一言だけ。
「形にとらわれない、とか言う、形通りの言葉」
今日はこれで勘弁してください。
平泳ぎ本店第4回公演
【ボーク】
作:越寛生((劇)ヤリナゲ)
【解説】
越寛生 コメント
演劇にボークがあったら、平泳ぎ本店はボーク連発なんじゃないかと思います。「ボーク」というのは野球用語で、ピッチャーが「ちゃんと投げなかった」場合に取られる反則のことです。詳しい説明はややこしくなるので省きますが、ピッチャーにはこれこれこのように投げるべし、という決まりがあります。だからみんなそれに違反しないように、気をつけながら投げています。でも松本さんたちは、そういう投げ方を身に着ける気がないようなのです。むしろどうしたらボークになるかに、全力を傾けているように思われます。その力の入れ具合が、へんてこりんなオモシロに転じるぐらいに。そんな人たちを、よもや矯正してしまうようなことにならないか、脚本を書く身としては恐々としています。一方、きっと何を渡してもボークに仕上げてくれるのだと思うと、安心して『ボーク』を渡せるとも思います。
【キャスト】
小川哲也
宍倉直門
松本一歩
丸山雄也
【スタッフ】
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)
照明:舞台美術研究会
音響:人見ユウリ
音響操作:伊與田成美(the pillow talk)
小道具協力:辻本直樹(Nichecraft)
当日運営:つりはるこ
宣伝美術:荒舩亮
広報協力:月館森
企画製作:平泳ぎ本店
【公演詳細】
・日時
2018年2月16日(金)―2月19日(月)
2月16日(金) 19時30分
2月17日(土) 14時/19時30分
2月18日(日) 14時/18時
2月19日(月) 14時
・会場
早稲田小劇場どらま館
-アクセス-
〒〒169-0071 東京都新宿区戸塚町1-101
●地下鉄東京メトロ 東西線 早稲田駅から徒歩5分/副都心線 西早稲田駅から徒歩15分
●JR山手線 高田馬場駅から徒歩20分
●西武 新宿線 高田馬場駅から徒歩20分
●都電 荒川線 早稲田駅から徒歩10分
【チケット】
全席自由・税込
前売 2500円(要振込orクレジット決済)
当日精算 3000円
ペアチケット 4000円(要振込orクレジット決済)
学生 1000円(振込、クレジット決済、当日精算とも 要学生証)
カルチベートチケット 2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)
●取扱い 2017年12月15日12時予約受付開始
【当日精算・銀行振込でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten4th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
http://engeki.jp/pass/events/detail/356
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・演劇パスが使える公演です。お客にも劇団側にもwinwinなサービスです。ぜひご利用ください。
そんなお目の高い平泳ぎ本店、劇団名の由来が良い。下に抜粋します。
・競泳4種目の中で最もスピードが遅い(資本主義経済にもとる非効率的な営み)
・水の抵抗を減らし、無駄を削ぎ落としていく「技術」の泳法である
・その気になれば航続距離がきわめて長い
・地上で生活する人間がわざわざ水の中に入り「好きでやってる」感
・紀伊國屋書店新宿「本店」並みの「大体揃う」ラインナップ(俳優、技芸、扱う作品等)
(公式サイトより)
素敵。
【平泳ぎ本店】
2015年、主宰の松本一歩を中心に「『技術の泳法』と呼ばれる平泳ぎのように演劇における技術にこだわり、世界で戦い、かつ長く演劇界を泳ぎ続ける」べく設立。
演劇表現の可能性を集団での創作を通じて問い直し続けることを目的とした、俳優主体のカンパニー。
稽古場では全員で言葉と理屈を徹底的に尽くした上で「理屈じゃないだろ!」「言葉にできない!」というおもしろさを目指す。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。
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