こんにちは。日本橋店の武田です。
「集団行動はムカデ競争のようなものだ」僕の高校の先生の言葉です。
当時は「ふーん」くらいで聞いていたが、この年になって劇団という不思議な集団行動をする人の集まりを見て、この言葉が身に染みるようになってきた。
足並みを揃えて歩かないと転ぶ。転んで起き上がるにも一人では出来ない。それが嫌なら足を切り離して、ムカデではなく人間として歩いていけばいい。劇団から離れて、普通の人として。
「普通の人が悪いみたいじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれませんが、少しでも演劇に関わった人にとって辞めるという選択肢はそれこそ自分が溶けて無くなってしまうような、底なしの暗い穴に落ちていくような、例えにくい絶望感があるものなのです。「なら君は死ぬまでムカデでいるのか?」と聞かれても、答えは一つ。けども即答は出来ないだろう自分は一体なんなのでしょうか。
別に生涯の誓いを立てたわけでもなければ契約書でつながっているわけでもない。けどもいいものを目指して一緒に歩く。劇団って不思議な集まりなのです。今回は創作と集団の「くずれ」を描いた初のホラー作品。
(劇)ヤリナゲの「モニカの話」配信作品のご紹介です。
【モニカの話】
作・演出 越寛生
【ストーリー】
K大学の卒業生の劇団が、大学本館で稽古をしている。この施設の地下には戦時中の実験施設が残っているらしい。モニカという女性が人体実験を受けたという。夜になると 地下からモニカの声が聞こえる。
『ワーニャ伯父さん』の稽古をする劇団に襲いかかる悲喜劇!? 創作と集団の「くずれ」を描いた、(劇)ヤリナゲ初のホラー作品。
【キャスト】
浅見臣樹((劇)ヤリナゲ)/伊岡森愛(重惑[omowaku])/Q本かよ(劇団レトルト内閣)/澤原剛生/田中健介(しあわせ学級崩壊/演劇集団宇宙の喜び)/中村あさき((劇)ヤリナゲ)
【スタッフ】
作・演出:越寛生/舞台監督:鈴木沙織/照明:小澤健雄/照明操作:磯山茜/衣装:Q本かよ(劇団レトルト内閣)/演出助手:古田希美恵/制作:飯塚なな子/宣伝美術・写真:細谷修三/映像撮影:和久井幸一/協力:演劇集団宇宙の喜び・重惑[omowaku]・しあわせ学級崩壊・劇団レトルト内閣/主催・企画製作:(劇)ヤリナゲ
【公演データ】
・日時
1月18日~1月22日
・会場
STスポット
予告編。これを見て期待を膨らませたら…
【モニカの話】
本編を観ましょう。ここでは配信中の「モニカの話」の冒頭3分を見られます。
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あらすじにある悲喜劇とはトラジコメディのこと。笑いの中に哀愁を含んだ芝居のことです。
悲しみや哀愁の裏には笑いが潜んでいる。喜劇王も言ってました。「人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と。トラジコメディは人生の縮図だ。
多少大きく言い過ぎたかもしれませんが、それほど的外れな事は言ってないと思っています。…ですよね?緻密な構成と確かな演技で魅せる悲喜劇。楽しんでいってください。
そして映像を観て(劇)ヤリナゲのことが気になったあなた。
近く公演がありますよ!
7月14日(金)~7月23日(日)
(劇)ヤリナゲ第10回公演
預言者Q太郎の一生
作・演出:越寛生
こまばアゴラ劇場にて!
詳細はこちらから!
【(劇)ヤリナゲ】
「その笑いは、あなたに返ってくる」
2012年1月『八木さん、ドーナッツをください。』で主宰・越寛生により活動開始。うかつに笑えないデリケートな問題をアバウトな手つきでシニカルな笑いに転換する。そこで描かれる愛しくもしょうもない人間たちは、いつのまにか笑えないほどあなたにそっくり
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