日本橋店の武田です。

マンションに長く住んでいるとつい忘れがちだが、この薄い壁1枚隔てた向こうには見知らぬ誰かが住んでいる。

壁の向こうには未知の異文化がある、と言い変えてもいい。そう考えると不思議な気分だ。

しかし隣と自分の部屋との違いを知りたいとは思わない。なにしろ異文化だ。目玉焼きにソースをかける人種かもしれないし、こちらの部屋とは時差が生じているかもしれない。興味本位で覗くのはあまりに危険だ。

さて、今回紹介する公演はいつもとは一味違います。

街に「住む」とは。「となりとのちがい」とは。

 

「となりとのちがい vol.5」

作・演出:上本竜平 (AAPA)

 

【となりとのちがい?】

「場所」と「からだ」の近さから生まれる『となりとのちがい』をテーマに、これまでにAAPAの上本・永井の家がある千葉の松戸駅周辺でまちづくり活動を行う「MAD City」の空き物件(vol.1と2)と、松戸駅と同じ常磐線沿線にある茨城の土浦で演劇活動を行う「百景社」のアトリエ(vol.3)で 滞在制作・公演を行ってきました。『vol.4』では再び松戸に戻り、ダンスの「となり」としての「占い」をテーマに、松戸駅周辺の神社等の言い伝えをたどりながら観客とともにまちを巡り、上本・永井が実際に新たに引越をした一軒家でパフォーマンスを行うダンス作品を上演します。

そして今回の『vol.5』は、AAPAが普段の活動の拠点としている「日の出町団地スタジオ」がある北千住で、駅前に集合した観客が案内人とともに駅周辺の会場まで歩き、これまでスタジオでワークショップ等を行ってきた「武術」「歌 / 声」「サーカス / ジャグリング」「仮面」の各ゲストとAAPAが、毎回異なる会場で出会う様を目にするダンス作品になります。過去3度の公演では、観客が自分が何を見ているのか、どこにいるのか、その作品と自分との距離感に戸惑いながら、それらを消化していく面白さを感じたとの声も多く届きました。今回は実際にまちの道を観客と歩き、まちの中の場所を訪れ集まることで、作品の「ある場所」へと観客を導きます。

【あらすじ】

永井は上本と、松戸駅の東口でふたり暮らしをしている。生活をともにするなかで『となりとのちがい』が気になり、ふたりは昨年の冬から春に松戸の不動産管理会社の空き物件、夏から秋に土浦の劇団アトリエを訪れ、滞在する。年が明け、2018年5月。ふたりは北千住駅東口にあるAAPAのスタジオで出会った人たちと、駅周辺のいくつかの場所で落ち合う約束をする。

 

【キャスト】

永井美里 / 上本竜平

ゲスト
田代 順(武術)  / 中村 明日香(歌/声)  / Nilda Martinez (サーカス/ジャグリング)  / 福田 寛之(仮面)

 

【スタッフ】

作・演出:上本竜平 (AAPA)
振付・出演:永井美里/上本竜平
案内人:星 茉里 (はらぺこ満月)

 

【公演詳細】

<日時>

5/18(金)   17:40(福田)   19:20(中村)
5/19(土)   11:00(福田)   13:40(Nilda)  19:00(中村)
5/20(日)   11:00(田代)   15:20(Nilda)  18:00(田代)

 

 

<会場>

北千住駅周辺

※ 各回、会場とゲストの組みあわせが異なる上演になります。
※ ご予約いただいた方のみ、北千住駅前の集合場所をお知らせいたします。
※ 会場までは案内人がご案内いたします。
※ 上演時間は移動を含め100分程度を予定しています。

 

<料金>

一般2,500円/ 学生2,000円(要学生証提示)

 

となりとのちがい券(2回券/ペアで利用も可) 

一般4,000円/ 学生3,000円(要学生証提示)

 

【予約】

演劇パス

※クレジットカードをお持ちでないお客様はAAPAメールaapajp@gmail.comまで、お名前/枚数/ご連絡先記載の上ご予約ください。

 

【お問合せ】

MAIL:aapajp@gmail.com

TEL:070-6457-4761

http://aapa.jp/

 


 

日常と地続きの演劇、と言われても僕にはどうもピンとこない。劇場の中は夢の世界の入り口で、劇場から家への帰り道は日常への帰り道だ。どうしても劇場と日常の間には境界があるように思ってしまう。

ただ、いい芝居を観た後はその幸福感や高揚感が日常に混じってくる事を感じることはあります。

いい芝居は生活を明るくする。…なんか違う気もしますが、そう的外れでもないように思います。

そんな夢の世界へのパスポートとなるのが演劇パスです。事前決済で劇団の快適な運営をサポートし、財布いらずで身軽な観劇を可能とするサービスです。お試しあれ。

 

【aapa】

AAPA(アアパ/ Away At Performing Arts)は、日常と地続きの舞台空間を企画するプロジェクトとして、上本竜平を中心に2004年に活動を始めました。

これまでに、海水浴場、公園の休憩施設、歴史建造物の屋上、風力発電所、鉄道の高架下など、劇場外での公演を多数企画。2007年より、ダンス/音響/美術/建築空間など多分野が並列して展開するパフォーマンスの創作を始め、「大野一雄フェスティバル2009」など様々な場で作品を上演しています。

2011年には、JCDN主催「踊りに行くぜ!! セカンド」で劇場作品を創作・巡演(鳥取・福岡・伊丹・東京)したことをきっかけに、空間の特性だけでなく、からだ/言葉に残していく作品の創作を始め、活動の幅を広げています。

2013年夏、北千住に「からだへの気づき」を大事にするクラスと様々な企画を行う「日の出町団地スタジオ」をオープン。日々の活動を継続して行っています。

 

公式サイト

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