日本橋店の武田です。

とかくに人の世は住みにくい、とはよく言ったものです。
普通に生きていきたいだけなのに同じ種族であるはずの人間がジャマをする。
人と人との付き合いはどうしてこうもままならないのか。
心の痛みに涙を流し、永遠に続くような気がする生きにくさにまた涙を流す。
そんな世の中で心のよりどころになるのが演劇です。

ちょうど演劇好きには有名な涙の止め方がある。
「いっぱい泣けば止まります」
このセリフだけで僕はご飯3杯はいける。
いや、泣ける。
いや、ご飯3杯は泣けるってなんやねん。泣ける。

 

しかしいくら効率の良い止め方があるといっても、泣くのはしんどい。
できる事なら泣くことは避けたい。特に悲しみの涙は。
なぜって?悲しいから。
え?意味がわからない?僕だってわからない。
けれども悲しみは避けて通りたい。

そんな人にこそ参加してほしいイベントです。悲しみを拒絶せずに向き合う。
そうすれば少しは楽に生きられるかもしれません。

イベント参加劇団をご紹介しましょう。満月動物園です。

 

コモンズフェスタ2018参加 グリーフタイム×演劇×仏教

【悲しみのための装置2018】

 

グリーフとは、大切な存在を亡くしたことによる悲しみの反応、あるいはそのプロセスのこと。
グリーフタイム」は亡くなった大切な人やもののことをゆっくり思うための場として、2009年の開始以来、定期的に應典院で開催をつづけてきました。

 

構成・演出 戒田竜治

 

~満月動物園×グリーフタイム×仏教~
2009年より開催されてきた「グリーフタイム」では、自らの悲しみに向き合う多くの「言葉」が残されてきました。この「言葉」に俳優たちそれぞれが向き合い、声にしていきます。台本はなく会話もない。静かに声が満ちていく一度きりの約40分間。

 

【キャスト】

河上由佳
諏訪いつみ
西原希蓉美
みず
原 典子

*

是常祐美(シバイシマイ)
大江雅子
中野π子(May)
島原夏海(無名劇団)
湯山佐世子
藍原こまき
牛嶋千佳(コトリ会議)
石田麻菜美(遊劇舞台二月病)
横田江美(A級MissingLink)
丹下真寿美※
竜崎だいち(羊とドラコ)※

*

秋田光彦(僧侶)

(※…11:20のステージのみ出演)

 

【詳細】

・会場

シアトリカル應典院

〒543-0076 大阪府大阪市天王寺区下寺町1-1-27 浄土宗應典院

【アクセス】
●地下鉄堺筋線・近鉄「日本橋」駅8番出口より徒歩7分
●地下鉄谷町線「谷町九丁目」駅3番出口より徒歩8分

 

・日程

1月21日(日)
悲しみのための装置2018【演劇】
11:20/17:20

 

・予約

CoRich

 

============================

・「グリーフタイム」タイムテーブル

1月21日(日)
10:00 グリーフの基礎知識講座【トーク】
11:20 悲しみのための装置2018【演劇】
13:30 グリーフケアとしての伝統仏教【トークシンポジウム】
17:20 悲しみのための装置2018【演劇】
18:30 グリーフタイム【ワークショップ】

 

■10:00 グリーフの基礎知識講座【トーク】
~これも悲しみと呼んでいいんだと気付く~
「こういうことで悲しんでもいいのか」「こういう反応が出ることは、自分は悲しんでいるのか」「悲しむことは普通なのか」といった【気づき】は、グリーフの当事者にとって癒しの入口になる可能性があります。難し過ぎない基礎知識を共有する機会に。

進行 宮原俊也(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)・佐脇亜依(京都市ユースサービス協会・臨床心理士)
会場 2F 気づきの広場
参加費 一般500円/寺町倶楽部会員400円

 

■11:20/17:20 悲しみのための装置2018【演劇】
~満月動物園×グリーフタイム×仏教~
2009年より開催されてきた「グリーフタイム」では、自らの悲しみに向き合う多くの「言葉」が残されてきました。この「言葉」に俳優たちそれぞれが向き合い、声にしていきます。台本はなく会話もない。静かに声が満ちていく一度きりの約40分間。

会場 2F 本堂
参加費 一般1000円 / 寺町倶楽部会員800円

 

■13:30 グリーフケアとしての伝統仏教【トークシンポジウム】
~伝統はいかに悲しみに寄り添ってきたのか~
悲嘆(グリーフ)の場として真っ先に思い浮かぶ葬儀・葬送の場。『大蓮寺の家族葬』プランを発表し寺葬の復興に取り組み始めた浄土宗大蓮寺の秋田光彦住職ほか現場に立ち会うそれぞれの視座とその実践から、伝統仏教の葬送儀礼や作法に込められたグリーフケアとしての想いや役割について問い直します。

登壇者 秋田光彦(浄土宗大蓮寺・應典院住職)・宮原俊也(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)・佐脇亜依(京都市ユースサービス協会・臨床心理士) 、ほか
会場 2F 本堂
参加費 一般1000円/寺町倶楽部会員800円

 

■18:30 グリーフタイム【ワークショップ】
~亡くなった大切な人に思いを寄せる~
亡くなった大切な人のことを思う時間、思い悲しむ自分を大切にする時間、悲しみを静かに共有する時間。切り絵を使ったワークなどを行います

進行 宮原俊也(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)・佐脇亜依(京都市ユースサービス協会・臨床心理士)
会場 1F 研修室B
参加費 一般500円/寺町倶楽部会員400円

 

★グリーフカフェ 12:00~13:30/18:00~18:30
~やさしい時間~
コーヒーと紅茶、少しのお菓子を用意して、お待ちしています。ひとりでゆっくり過ごすもよし、誰かとおしゃべりするもよし。あたたかい飲み物と一緒に、自分にやさしい時間をお過ごしください。感じるままに、ゆるやかに。
参加費 無料(飲み物代等は実費/1杯100円~)
会場 1Fロビー

 

※「グリーフタイム」は應典院が開催するコモンズフェスタ2018のプログラムのひとつです。
演劇の他、WS・トークシンポジウムなど全22プログラムで構成されます。

 

コモンズフェスタ2018
1998年から劇場寺院「應典院」を舞台に開催されている「コモンズフェスタ」は、アートと社会活動のための総合芸術文化祭です。コモンズとは英語で共有の財産、フェスタとはイタリア語でお祭り、という意味です。互いの知恵や人脈を共有し、認識や発想をより豊かにすることを目指して開催されています。

 

…………………………………………………………………………………………………………………………………………

 

僕には仏教の教えは難しい。けれどもグリーフ、という概念はどこか心を惹かれた。

悲しみが熱い飲み物だとしたら、火傷しながら飲む必要はない。
無理なく飲めるまで冷まして少しづつ飲んで受け入れていけばいいのだ。
僕はそんな風に解釈しましたが、なんかズレてる気がする。
そもそも正解なんてあるのか。

このイベントに参加すれば正解に近づけるのかも。

 

 

カデンツァ

満月動物園作品を配信中です!全部で11作品。なかなか見ごたえのある数ではないでしょうか。

 

 

【満月動物園】

■ メルヘンで優しくて、ハード
おもな登場人物たちはいつもフツーの人たち。でも、ほんの少しメルヘンな世界におかれる。キュートな死神にとりつかれたり、 トイレに流されてしまったり、アタマからカサのはえてる人と仲良くなったり、ユメとネムリの境目をウロウロしたり。
クスリと笑えるシチュエーションで日常をほんの少しメルヘンにずらして、ほんの少し優しく見つめると、ハードな現実も直視できます。

■ アングラポップでメルヘンハードな独特の世界観
光と影のつかい方や上演する劇場の特徴にこだわった独特なビジュアル・イメージでつくりあげるステージは、 アングラでポップで、等身大の人間を演じる俳優たちが描きだす人のキモチのホントウと混ざり合って、 ハードメルヘンな独特な世界観をつくり上げます。

■ ハンサムな女たち
満月動物園に登場する女性たちはいつも、もがいたりあがいたりしながらも、自分を変えたいと願いながらも、 「生活」の中に身をおくハンサムな女たちです。
メルヘンでアングラな世界の中で、それでも生活を失わない彼女たちにきっと多くの人は共感を覚えます。 そして、彼女たちの凛[りん]とした姿がハードな現実を楽しむ入口となっていきます。

 

公式サイト

 

=========================================================

■オンライン観劇サービス【観劇三昧】
観劇三昧アプリ
パソコンの方はこちらからhttp://kan-geki.com
観劇三昧日本橋店・下北沢店 観劇三昧物販出張所
電子チケットサービス【演劇パス】