日本橋店の武田です。

タイトルの質問に対して「否定する」「立ち向かう」と答えられる人は人類にどのくらいいるのでしょうか。僕はダメです。事なかれ主義なもんで。自分に危害や苦しみが降りかからない限りは反発なんてしたくない。間違いに薄々気づいたとしても、大多数に賛同していたい。

今回紹介する作品のキャッチコピーは「世の中は間違いに満ちていて、いつだって僕はそれを黙って見過ごす」…痛いところを突かれました。A級MissingLinkの10月公演が配信開始です。

 

A級MissingLink
罪だったり罰だったり

 

【あらすじ】
3本立てオムニバス公演

『罪だったり罰だったり』
数年前に手術したはずの胃がんが転移したかもしれないという診断を受けた英雄は、自身が経営する居酒屋で同郷の男、中山と再会する。中山はかつて英雄の同級生を殺した容疑で逮捕されたが裁判で無罪になった男だった。人生の最後に「正しいことを」したいと考えていた英雄は、中山を殺害する計画を練り始める。

 

『Who are you? Why are you here?』
ロンドンに住む大学生、ズハルは付き合いで参加した集まりのおかげで、政府からテロリストの容疑をかけられる。一方、ドキュメンタリー作家になりたいという夢を追いつつ埼玉の老人ホームで働く北川は、民間軍事会社を立ちあげようと考えている友人からシリアに行かないかと誘われる。そして、アメリカ合衆国ネバダ州の空軍基地に勤務する妊娠6カ月のアメリアは、軍の機密をめぐって夫と夫婦の危機を迎えていた。やがて三人の若者の運命は内戦中のシリアの砂漠で交錯する。

 

『世の中は間違いに満ちていて、いつだって僕はそれを黙って見過ごす』
脚本家志望の雅也は大学を卒業後、交際相手の律子が一人暮らしをしている古い一軒家に転がり、込み何をするでもない毎日を過ごしてた。ところがある朝、律子から突然に別れを切りだされる。東京に就職が決まり引っ越すというのだ。そんな折、一軒家の持ち主である律子の祖母がやって来る。律子の父親の住む名古屋から家出をしてきたらしい。なりゆきで三人は夕食を囲むが、やがて祖母が認知症を患っていることがわかる。

【キャスト】

松嵜祐一/林田あゆみ/はたもとようこ/細見聡秀/石塚博章/野村由貴/松原一純/伊藤結/(声)横田江美

 

【スタッフ】

作・演出:土橋淳志

舞台監督:今井 康平/舞台美術:西田 聖/照明:海老澤美幸/音響:奥村朋代/宣伝美術:伊藤結/映像撮影:武信貴行/記録写真:白澤宏造/制作:尾崎商店

 

罪だったり罰だったり

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・間違いを犯す人には当然罰が下るでしょうが、見て見ぬふりをした人やそもそも知ろうともしなかった人は罪なのでしょうか。ひょっとして罰も下るのでしょうか。第3話目のあらすじとタイトルだけでどこか気が滅入る。

気が滅入るときはどうすればいいのか?観劇すれば治ります。悶々と罰の執行をまつよりは演劇を観ましょう。暴論のようですが、決して的外れではない…と思いたい。

 

 

・映像配信はかまぼこに似ている。まず公演。そして撮影。(海に出て魚を採る、と例えます)そこから編集。(すり身のち成形、とします)そして店を通じて食卓に上がるのです。(観劇三昧で視聴、とします)お後がよろしい、としておいてください。

その工程も並大抵のことではありません。労力と技術がたっぷりとつぎ込まれた一品です。とうぜん時間がかかります。

いや、ちょっと待った。今回紹介した「罪だったり罰だったり」は2017年の10月7日に上演された作品。観劇三昧での配信開始は10月12日。おかしい。どう計算しても早すぎる。一番時間のかかるすり身にする期間は一体どこに行ってしまったのか。一体どんな成形をすればこれほど早く食たk…失礼。映像提供できるのか。

その秘密は観劇三昧の新しい撮影プラン、スピードプランにありました。詳しくはコチラをご覧ください。

さらに利用者様から感想もいただいています!

観劇三昧パートナーズヴォイス:【第2回】大熊隆太郎さん(劇団壱劇屋)

 

観劇三昧はこれからもより早く、よくクオリティの高いかまぼk…違う。映像を提供していきます。

 

【A級MissingLink】

2000年に旗揚げ。主に大阪を拠点に活動。演劇の制度にまみれつつ、何か面白いことができないかを模索する作風が特徴。これまでに、精華演劇祭vol.10[公募演劇祭](2008年、精華小劇場)、現代演劇レトロスペクティヴ(2012年、AI・HALL)など劇場企画に参加。2011~2012年には、仙台の劇団・三角フラスコと共に合同公演を3都市(大阪、仙台、東京)にて開催。 脚本と演出を担当する土橋淳志は、『小屋ヲ建テル』で若手演出家コンクール2002最終選考にて最優秀賞を受賞。2009年に『裏山の犬にでも喰われろ!』で第16回OMS戯曲賞・佳作、2012年に『限定解除、今は何も語れない』で第19回OMS戯曲賞・佳作を受賞。2014年に『或いは魂の止まり木』で第58回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネート。

 

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