こんにちは。日本橋店の武田です。

皆さんは積み本をしているでしょうか。今じゃないけどいつかは読むさ。のあれです。

僕は最近やっと読書の気分になってきて、レシートによると2年前に買った「山椒魚が岩屋につっかえる話」を読み終えました。まだまだ先は長い。頑張らなくては。

…ん?待てよ?どうして娯楽のはずの読書を頑張る必要があるんだ?いや、そもそも楽しむためなら積むわけないじゃん。…いや、でも…

この辺でやめておきましょう。世の中に面白そうな本が多すぎるのがいけないのだ(暴論)。面白いものは小出しにしてくれないと身が持たずに積んでしまう。

…といったそばから、Nibrollから怒涛の4作品同時配信が始まるようです。何それ楽しみ。

積みますか?いえいえ。じっくりとしっかりと見させてもらいましょう。
それとも短期間にいっぺんに?いえいえ、おまかせします。

それでは、紹介から入ります。

 

 

 

【Nibroll】

1997年結成。振付家・矢内原美邦を中心に、 映像作家、音楽家、美術作家とともに、舞台作品を発表するダンス・カンパニー。舞台のみならず、美術館でのパフォーマンス、ビジュアル作品の発表などダンスや身体表現の可能性を追求している。東京を主な活動拠点としながら、欧米やアジアなどでも作品を発表し、注目を集めている

 

【ミクニヤナイハラプロジェクト】

2005年、矢内原美邦が「演劇作品」を制作することを目的に立ち上げたソロプロジェクト。 些細にみえる日常を大胆に切り取りスケッチした物語群の中に、ノスタルジーを喚起する往年の日本アニメへのオマージュや自らが作詞する淡い青春ラブソングを織り交ぜ、意識的に「演劇的」でありながらも、様式に束縛されない手法が注目を集める。その圧倒的な情報量と運動量で知られる舞台では、劇画的にデフォルメされた自己中心的なキャラクターたちが、言葉と体をダンスするかのごとく高速回転させドライブ感に溢れた魅力が生まれる。 05年吉祥寺シアターこけら落とし公演として『3年2組』発表。07年ソロダンス作品『さよなら』で第一回日本ダンスフォーラム賞を受賞。08年『3年2 組』で愛知県芸術劇場演劇フェスティバル参加。09年NHKシアターコレクションに出場。10年『前向き!タイモン』でシェクスピア・コンペにて優秀賞受賞。12年『前向き!タイモン』で第56回岸田國士戯曲賞受賞。

 

公式サイト

Twitter

 

今回配信がされたのはNibrollから4作品。世界で注目を集めるカンパニーのダンス作品です。

幻想的で美しい世界観に酔いしれてください。

 

 

【NO DIRECTION】

 

東京都写真美術館でのインスタレーション(2005)を皮切りに、越後妻有トリエンナーレ(2006)、
福岡公演(2006)と、さまざまな形で提示してきた意欲作「NO DIRECTION , everyday」の最終型。
「世界はいま、ある一つの方向に向かおうとしているけれど、
君と僕の見えている景色は同じではない。世界はひとつ、ではない。」をコンセプトに、
9.11以降の世界が「ある一つの価値観」に向かって進んでいるような社会状況の中でそのあり方を問うた意欲作。
方向を失う、道に迷う、彷徨う。衝突、軋轢、葛藤。ディスコミュニケーションの現在形と、
「価値観はバラバラで無数にあって、でもどこかつながっているかもしれない」という希望について。
2007年パナソニックセンター東京公演を収録。

【コンセプト】
自然の営みと、都市の生活。公と私。ジェンダー、宗教、ルール、テレビで流れるニュース。
私とそこにある椅子、あなたとそこに偶然落ちている石…。
21世紀以降、「ある一つの価値観」に向かって進んでいる世界状況の中で、
それぞれの距離と関係性のあり方を問う意欲作。世界はひとつ、ではない。
見えている世界は、どこまでもバラバラで、でもどこかで繋がっている。

 

【キャスト】

足立智充/木村美那子/佐川智香/たかぎまゆ/原田悠/藤瀬のり子/矢内原美邦/山本圭祐/陽茂弥

 

 

 

 

【ROMEO OR JULIET】

 

ニブロール設立10周年記念作品。
日本におけるコンテンポラリーダンスの「年間賞」として創設された「日本ダンスフォーラム賞」大賞受賞作品。

【コンセプト】
あらゆるモノゴトとの間に引かれている境界線。
男と女。心と身体。山と街。国と国。例えば、ボクとキミ。
この線をもって、僕らはそれを乗り越えようと思ったり、失くそうとしたりする。
合い言葉は、「No Border」。
でも、線の“ある”と思っている場所が間違っているから、
きっとこの世界はちょっとおかしなことになっている。
“あるべき場所”にちゃんと引かれた線ならば、そもそも乗り越えようがないんだから。
よく、よおく、見てみてよ。ボクとキミの間には、越えられない明確な線がある。
線を正しく引く。合い言葉は「No, No Border」。

 

【キャスト】

木村美那子/黒田杏菜/たかぎまゆ/高橋幸平/竹田靖/原田悠/福島彩子/藤原治/ミウミウ/矢内原美邦/陽茂弥

 

 

【THIS IS WEATHER NEWS】

例えば、平均寿命、地球温暖化、時刻表。
~これらは全て「天気予報」みたいなもの~
「こうしたら、ああなるだろう」と予定調和を前提にして生きる現代において、現代批判でもなく、回顧主義でもなく、
信じてきた価値観が崩壊したと言われても生き続けなければならない私たちのこれからを提示していくことを目指した作品。
2週末にわたるニブロール初ロングラン上演となったシアタートラム公演を収録。

 

【キャスト】

カスヤマリコ/橋本規靖/鈴木拓朗/福島彩子/菊沢将憲

 

 

【see / saw】

ダンスカンパニーとして活動していくことを決め、
新メンバーを加入し、決意も新たに動き出した新生Nibrollとなって初めての
2012年7月から8月にかけて1ヶ月間のロングランで開催されたヨコハマ創造都市センター公演を収録しました。

【コンセプト】
やがてシーソーが傾いて、
一方に乗った君が跳ね上がったときに見た風景を、
もう一方で沈む君が想像するところからはじめます。
これからやってくる日々を想像し
これまでこうしてきた日々に思いを綴り、
どうしてそれが選ばれて、どうしてそれは選ばれなかったのか、
君は考え、あの日に生まれ、ある日、死に、でも、今日は、君が跳ね上がる番です。

向こう側で沈む誰かを想像して、
僕が「見た?」と聞くと「見た」と君は答える。
君が「考えた?」と聞くと「わかった」と僕は答える。

 

【キャスト】

小山衣美/絹川明奈/福島彩子/山下彩子/[アンサンブル出演]絹川友梨/金子愛帆/望月美里/高橋和誠/クリタマキ/富松悠/前川はるな/門田寛生/武田祐美子/大庭りり子/木下毅人/柴山美保/佐々木至/中野太超

 

 

日本だけでなく欧米、アジアなど世界を舞台に活動中のNibroll。

壮大なようで決して他人事ではないテーマに合わせて雄弁に語る身体に注目です。

 

先日上演された、Nibroll結成20周年/ KAAT Dance Series 2017「Imagination Record」ではなんと全日程全席完売!

行きたかったけれども涙を飲んだかた、この公演ではじめてNibroll作品に触れて衝撃を受けたかた、コアなNibrollファンのかた、

どんなかたにもお楽しみいただける、観劇三昧のNibroll一挙無料配信。お見逃しなく!

 

ミクニヤナイハラプロジェクトはシェイクスピアのジュリアスシーザーを現代に置き換えた「シーザーの戦略的な孤独」や、岸田國士戯曲賞受賞作品「前向き!タイモン」(こちらもシェイクスピアのアテネのタイモンがモチーフ)など魅力的な作品を世に送り出しています。

 

こちらは独り言なので聞き流してほしいのですが、ミクニヤナイハラプロジェクトの作品たちも…ねぇ…観たいなぁ僕は…ねぇ…。

 

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