日本橋店の武田です。

こんな話を聞きました。「緑の全身タイツを着て、太極拳のようなよくわからない動きをするパフォーマンスを1時間近くやった」知り合いの役者さんの下積み時代。「つらかった仕事」についての話だったと思います。

当時の僕はこれを笑い話として受け取りましたが、今となってはこの動きを付けた演出家がどんな意図を持っていたのか気になります。

何の意図もない、なんてことはあるまい。この太極拳には演出家の人生観、ひいては演劇界を揺るがすような斬新な発想が秘められていたのかもしれません。名前を聞いておかなかったのが残念だ。

結局何が言いたかったのかというと、演出意図や人の考えを聞くのは面白いという話です。

今回の作品も発想の原点や演出意図を聞きたくなるような独特な世界観を描く劇団、うさぎストライプから作品配信開始いたしました。

 

 

 

【空想科学】

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【ストーリー】

男の頭には、斧が刺さっていた。カフカの『変身』をモチーフに「朝、目覚めると、死んでいた男」が主人公の、うさぎストライプの不条理劇。vol.0『おやすみなさい』から描き続けてきた「夢」が軸となり、繋がるはずのない過去と現在が繋がってしまう、“ちょっと不思議なSFうさぎ”。虚構と現実、生と死がごちゃ混ぜになっていく、うさぎストライプの新たな展開の幕開けとなった作品です。

 

朝、目覚めると、死んでしまっていた「ぼく」のはなしをします。
「ぼく」は「ぼく」が死んだことを、それほど哀しいとは思わなくて、
そういえば図書館の本を返してないなあってことに気付いたから、
隣で寝てた女の子と散歩しながら図書館まで行ってお茶をして、
女の子も「ぼく」が死んでしまったことは、少しも哀しくなさそうで、
昨日、初めて会った、その女の子のことを、
ちょっとだけ好きになるかもしれないなあっていうおはなしです。

 

【キャスト】

斉藤マッチュ/川田智美/亀山浩史(うさぎストライプ)/森岡望(青年団)/すがやかずみ(野鳩)

 

 

【データ】

・日時:12月21日~28日

 

・場所:アトリエ春風舎

 

【空想科学】の冒頭3分をちょっとのぞき見。

この作品は9月10日まで無料公開中です!お見逃しなきよう。こちらから全編再生が可能です。

 

 

 

また、今回うさぎストライプからは合計3本が一挙に配信開始されました。

 

 

うさぎストライプ初期の代表作。

既存の作品をちょっとだけ下敷きにした“うろ覚え”シリーズ第二弾、“うろ覚え”星の王子さま

【おかえりなさいⅡ】

 

そして、青年団若手自主企画vol.53・54大池企画として、異なる二つの演出で上演された「いないかもしれない二部作」より、

初期のうさぎストライプの集大成となった

【いないかもしれない 動ver.】

 

 

「おかえりなさいⅠ」は!?「いないかもしれない 静ver.」は!?といろいろ気になる所存。

この機会にうさぎストライプの世界にどっぷり浸かってみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

うさぎストライプは今年の11月に公演を控えています。

 

【第2回いしのまき演劇祭】

 

【日時】

11月3日~26日

 

【場】

宮城県石巻市

 

現時点での詳細は以上。続報を待ちましょう。

 

 

 

そして観劇三昧の店舗では、台本が好評発売中です。

ほら、「いないかもしれない 静ver.」の台本がある!!

気になる方はぜひお手にとってご覧ください。

個人的にはすごくゆるいうさぎのイラストが添えられた「みんなしねばいいのに」がものすごく気になる。

普段は東京を中心に活躍されるうさぎストライプが、京都で上演した作品です。

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【うさぎストライプ】

2010年結成。劇作家・演出家の大池容子の演劇を上演します。 「どうせ死ぬのに」をテーマに、動かない壁を押す、進まない自転車を漕ぐ、 など理不尽な負荷を俳優に課すことで、いつかは死んでしまうのに、 生まれてきてしまった人間の理不尽さを、そっと舞台の上に乗せています。

 

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