日本橋店の武田です。こんにちは。
鳥獣戯画をご存知でしょうか。カエルがウサギを「えいやっ」と投げ飛ばしているあれです。
どこかシュールだが味わいのある見た目は現代まで様々な創作に影響を与えてきました。さすがは日本最古の漫画。鳥獣戯画なくして現代のエンターテイメントは無かったのです(暴論)
さらに戯画という響きがどこかデジタルを感じさせます(暴論)
ところで、これを見てください。
(出展:Wikipedia)
カエルとウサギがが二本足で立ち、相撲を取っています。これは紛れもない擬人化。最近の擬人化ブームはここから始まっていたのです。
我々は進歩したのではなく、その場で足踏みをしているだけなのだ(暴論)
一通り暴論を振りまいたところで本題に入ります。今回紹介する劇団は鳥獣戯画のような味のある作品作りを目指すかはづ書屋の新作情報です。
かはづ。すなわち蛙。
【巨獣の定理】
作・演出 柳井 祥緒(十七戦地)
巨獣と書いてベヒモス。ベヒモスの定理です。
ベヒモスって聞いて何をイメージしますか?僕は迷わず某最後の幻想RPGなのですが、そもそもの語源は『旧約聖書』に登場する陸の怪物だそうです(Wikipedia調べ)
そのうえで、このフライヤーのアオリを見てください。
「神の勲を穿つべく、探偵たちの狩りが始まる」
勲:優れた働き。手柄。功。成功。
これを穿つ。神の功績を壊そうとでもいうのでしょうか。
なんだなんだ、なんだかやたらと心の中の中学二年生がざわざわする(意訳:めちゃくちゃかっこいい)
以下、詳細です。
【ストーリー】
1931年4月。
帝都東京に邸宅を構える事業家一族・秋川家に暗雲が立ち込める。
次々に届く脅迫状をきっかけに、当主の人が変わり、不協和音が幸せな家庭を軋ませる。
忍び寄る脅威を取り除くべく、当主と令嬢がそれぞれ探偵に調査を依頼するも、ついに惨劇が起きてしまう。
この窮状に胸を痛めた使用人たちは、主家を救うべく思い思いの方法で事件解決の手掛かりを集め始める。
第3の探偵を雇う者、自ら探偵活動に身を投じる者、探偵たちの推理の粗を見つけ出す者。
しかし彼らを嘲笑うごとく、姿なき殺人鬼は暗躍し、秋川家の人々は一人また一人、凶刃に倒れていく……。
戦前の本格探偵小説を代表し、大建造物になぞらえられた浜尾四郎の名作を使用人たちの視点から描き、推理の弾丸が飛び交う戦場に仕立て直す、探偵論争劇。
【キャスト】
森尾 繁弘(かはづ書屋)
島田 雅之(かはづ書屋/DART’S)
市川 歩(かはづ書屋)
遊佐 邦博(大統領師匠)
田中 千佳子(チタキヨ)
北川 義彦(十七戦地)
井川 花林
小島 明之(カムヰヤッセン)
黒沢 佳奈(火遊び)
【日時】
9月6日(水) 19:30
9月7日(木) 14:00/19:30
9月8日(金) 19:30
9月9日(土) 14:00/19:00
9月10日(日)11:30/16:00
9月11日(月) 16:00
【会場】
SPACE 梟門
『アクセス』
地下鉄都営新宿線「新宿三丁目」駅 C5出口目の前
東京メトロ丸ノ内線・副都心線 「新宿三丁目」駅 B2出口徒歩5分
JR「新宿」駅 東口徒歩10分
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-8-8 新宿O・Tビル
B1F:SPACE 雑遊 / 2F:SPACE 梟門 / 3F:事務所
【料金】
前売 3,500円
前売 公演グッズ付き 3,500円(演劇パスのみ)
当日 3,800円
初日割 2,800円 (9月6日のみ、当日券は3,800円)
【予約】
・演劇パス (オリジナルグッズ付き)
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この公演では演劇パスが使えます。手数料いらずで簡単予約。しかもスマホで。これは便利。
予約にある公演グッズ付きチケット。こんなものがもらえます。
(公式Twitterより抜粋。写真は前回公演のもの)
「巨獣の定理」人物カードです。演劇パス予約限定商品!…というわけではありません。当日の物販でも販売されます。
だからといって演劇パスからブラウザバックするのはちょっと待ってください。物販とて無限に在庫があるわけではありません。
売り切れも十分に考えられます。でも演劇パス特典なら確実に手に入るというわけです。
前回公演「Dの再審」、店頭にて販売中です。
ところで、気になるのがこの「Dの再審」のアオリ文。
「密室にしまわれたのは、探偵の罪」
覚えていますか、冒頭で紹介した新作のアオリ文を。
「神の勲を穿つべく、探偵たちの狩りが始まる」
探偵で繋がっています。
前回「Dの再審」は明智小五郎の話。
今回の「巨獣の定理」は戦前の探偵作家・浜尾四郎の作品を元に作られたまったく違うお話しのようですが、この共通項、なんだか気になりますね。
前作を観た人も観ていない人も、楽しみにお待ちください。
【かはづ書屋】
もとは二人の呑兵衛が始まりでした。
酒の席での世迷言から企画ユニットへと発展
俳優・脚本家による勉強会を土台にした演劇プロジェクトへと昇華
裁判記録や文学作品を素材にエンターテイメントの可能性を模索していきます。
主宰からのご挨拶
全く詳しくはないですが、鳥獣戯画が好きです。
人間を真似て描かれたのではなく、ただ懸命に生きているのだと考えています。
それを、他種の目で離れてみると、あんなにも面白く映るのです。
その中に登場する唯一の両生類「カエル」
なんでお前だけ?と思いますが、ふてぶてしいのに憎めない、
一周まわればかわいく見えるかもしれない。
しかし、どこを観てもカエルの役回りは重要です。
そんな味のある作品がやりたいとの願いも込めたユニット名だったような……
なお、カエルのキャラクターは満遍なく好きなのですが、生ガエルはダメです。
おそらくヌメっとした質感がゾワゾワするのです。
なにが言いたいかというと、「かわずしょおく」をひとつよろしくお願いいたします。
かはづ書屋
かわず書屋
カワズ書屋
かはず書屋
いまのところ厳密に表記統一する気が無いのですが、どの蛙も愛していただけると嬉しく思います。
かはづ書屋
森尾 繁弘
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